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あるるかんの不定期日記

since 08.5.16 近況とか読書感想とか徒然なるままに

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2025.07.28 (Mon) Category : 

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チーム・バチスタの栄光

2008.09.08 (Mon) Category : 読書・映画感想


 「クローバーフィールド」と続けて見ました。
 このミス大賞受賞作の実写化です。

 まず原作と大きく違うのが、主人公の田口が男→女(竹内結子)になっていること。
 まあ、確かに原作を読む限り出てくる若めの女性は大友看護士(井川遥)だけだから、映画にするには華がないんだよね。興行収入を考えたらやむをえないというか当然の判断です。
 原作の田口はしたたかで計算高いけど野心がないために昼行灯のような優男という感じ。
 その点、竹内結子演じる女田口は、のほほんとしているだけに見える人。ところどころ鋭さを見せたり、死に直面して崩れるなど女性らしいところも見せたり、少しプライドの高いところを見せたりする。
 途中から出てきて話をひっかきまわす白鳥には阿部寛が。はまり役ですね。
 ただトリックの上田とか、他のキャラとかぶる感じもしなくもないけど、原作の白鳥もあんな感じのふてぶてしい奴だから仕方ない。
 他のキャラもまあ妥当な感じ。
 院長はもうちょっと丸いイメージだったけど、どこかズルい感じはぴったり。
 田口の助手役の看護士(野際陽子)ももうちょっとやんわりしたイメージだったけど、まあ妥協点。
 氷室(ココリコ田中)はもっと鋭いイメージだったけど、長身とあの髪型はイメージどおり。あ、眼鏡が欲しかったかな。
 
 ストーリーは映画の展開の都合のためか、ちょくちょく変えてます。
 原作にないシーンはソフトボールのシーンと病院のライブぐらい。
 原作では白鳥が出張から帰ってきてすぐに犯人逮捕に至るけど、映画では1ケース手術を行う。
 まあ、映画としてそこそこにまとまりが良かったので構わないんじゃないでしょうか。

 でもやっぱり小説に比べたら、深みがないですよね。
 原作にあった緊迫感がないし、映画版はどこかおちゃらけたムードがある。
 
 時間の都合からか、原作の最後にあった病院内の責任の押し付けのごたごたがないのが残念かな。
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クローバーフィールド

2008.09.08 (Mon) Category : 読書・映画感想


 待ちに待った「クローバーフィールド」見ましたよ。
 いやはや、良く出来た映画だ。
 my殿堂入りです。

 DVDで見るときは英語音声、日本語字幕で見る事をお薦めします。そのほうが臨場感とか生々しさがでるので。

 これはホームビデオで撮影しているという設定で映像が作られていて、映像の視点=登場人物(主にタッグ)の視点という、一人称によって映画世界を見渡す事になる。
 よって三人称的な鳥瞰図的な映像とか客観的に登場人物を映すことはないし、主人公もそもそも決まっていない。(主人公は強いて言えばロブかな?)
 撮影者は常にまっすぐカメラを構えるわけでもないし、動くと激しく揺れる。(そのため観ることに際し、酔うことが注意されている。ちなみに自分は酔わなかったが)
 最初はロブの送別会から始まり、普通のホームビデオテイストに話は進む。
 しかし地震のような揺れ、そして炎に包まれた自由の女神像のクビが飛んでくる事からこの話は急展開する。
 個人的に一番最初に死ぬのはリリーかな?と思っていたんだけど、外れました。
 しかしマリーンがあんなところで、あんな風に死ぬとは思わなかった。もう少し粘ると思ったんだけどな。
 そして終わり方も予想の範囲内。ってかあの撮り方でああいう結末意外はありえないだろ。

 もっとB級なインディーズっぽいものかと思ってたんだけど、思ったよりきちんとしたつくりでした。
 俳優たちの演技もわりと良かったし。
 あと、フィルムの重ね撮りという設定で、ロブが前に撮った映像が時々インサートするのが実に考えられている。
 そしてストーリーや観客にあのナニカの概要を知らせる配慮は良く出来てる。
 ホームカメラの視点という縛りがあるために、視点を違うところに飛ばす事ができないが、電気店のニュース番組とか軍施設での騒動とか会話とかで観客に情報を与えてるのはいい。お陰で何もわかんないで終わらずにすんで、ある程度の説明義務を果たしていると言えた。
 
 確かにあのナニカの出来はあまりいいとは言えない。はっきり言ってかっこ悪い。ビルの谷間を行くところとか、橋を落とすところとかはアメリカ版ゴジラ?って感じ。姿かたちは漫画「ブリーチ」に出てくる一番最初のホロウに似てるかな。なんとなくだけど。
 あのちっちゃいのは「スターシップトゥルーパーズ」のバグに似てるな。
 
 はっきり言ってこの映画は万人受けする物じゃないかもしれない。
 映像は見づらいし、酔うし、いまいちすっきりしない終わり方かもしれない。
 でもこれがもし911の中で撮られたホームカメラの実録映像だったなら、と考えたらこの映画はとても生々しいものに感じられるのだ。

 現実という映画において、全ての人が自らの主観的には主人公であり、客観的にはその他大勢のエキストラだ。
 昨今の映画、小説においてストーリーの軸となる中心人物が主人公なのに対し、「クローバーフィールド」では普通の映画では目も向けられないエキストラが主人公なようなものだ。
 でも彼らにだってそれぞれのストーリーがあるし、彼らの生き様がある。
 そして我々のほとんどがエキストラにすぎないのだ。

ヒットマン

2008.09.06 (Sat) Category : 読書・映画感想


 感想・・・微妙でした。
 予告で見る限り、スタイリッシュな演出なのかな?と思ってたんですが、そんなことはありませんでした。
 もとはゲーム作品らしいです。しかしマンマなタイトルですな。
 この主人公はもともとヴィン・ディーゼルが演じるはずだったらしいですけど、成功といえば成功かな。
 ヴィン・ディーゼルだったらただのマッチョになりかねない。まあ、彼ほどスキンヘッドが似合う男はいないがね。ああ、でも47役の彼もスキンヘッドの似合うハンサムでしたね。
 あとニカ役の女優、節々でいい表情をするんですが・・・脱ぎすぎじゃないすか?

 演出は平凡。カメラワークもアクションもフツー。音楽も印象に残らない。
 どれも可もなく不可もなく・・・。
 派手な銃が出てきてるわりに、ガンアクションが地味。

 ごついアーマーを着込んだ特殊部隊員が普通の拳銃で数発撃ち込まれただけで死ぬのが謎。
 ってかあのボディーアーマーはなに?押井守の人狼ですか?そのわりに弱いぞ。

 それと序盤で使った狙撃銃。劇中でウンkm離れたところから狙撃したとか言ってなかったか?あの銃じゃ無理だろ。

 ヒットマン、スキンヘッドはまだしもクビのところのバーコード。あれ、意味あるのか?ってかあんたバレバレですから。せめてマフラーなり、帽子なりで隠して・・・あんた殺し屋の自覚ないでしょ?

 あと駅で同じ組織のヒットマンに襲われたところ。
 襲撃したのは四人なのに、なぜか連携が全くなし。なんで仲間に銃を向けてんだ!?協調性が全くないね。組織の教育はどうなってるんだ。
 それとあれは地下鉄だよな?レールの近くで格闘するな、感電死するぞ。

 そして終盤で大統領を守っていた防弾ガラス。数発撃ち込まれて割れるって・・・どんなもんを使ってるんだ。ってかボディーガード、割れるまでじっとしてるな!すぐに動けよ!

 展開が謎。結構詰め込みすぎなカンジがあって、説明不足なところも多い。
 特にヒロインとヒットマンの会話。
 お前らそれで話通じてんのか?かみ合ってるように見えないぞ?
 それにヒロインの感情とか気持ちが支離滅裂。いつの間にかヒットマンを好きになってるし。
 ・・・いつ好きになる要素ありました?

 そして組織の立場が意味不明。
 最初のナレーションで中立の立場を保ち殺しを請負うって言ってるのに、依頼人のために自分のところのヒットマンを使い捨てにすんのか?もっと大事にしろよ。見捨てるの早すぎるだろ!

 それからヒットマン。
 女の事を気遣ってる場合じゃねぇだろ。まずハメられて追われているのはお前だ!
 見てて思ったが、女は大して命狙われてないぞ!

 とまあ、突っ込みどころ満載で期待したより面白くなかったです。


 もっとスタイリッシュにモノトーンな感じで、もっと抽象的な設定にすればよかったのに。

 なんかシリーズ化しようとしてるみたいだけど、やめておいたほうが・・・。

テンハヒトノウエニヒトヲツクラズ

2008.09.05 (Fri) Category : 日々徒然


 政治にゃ興味ないんですが、今度の自民党総裁選、誰が総理になるかは面白いですね。
 福田さんのやめ方には疑問を感じますが、民主党のに総裁選をぶつけるのは考えてますよね。おかげで民主党が喰われてます。
 小池さんはずっと前から自民党の中で日本初の女性総理に一番近い人だと思っていたので、今回総裁選に出馬してちょっと期待。
 麻生さんが総理になるのもちょっと楽しみだけど、すぐに総選挙があって政権交代するかもしれないので、今総理になるのは惜しい気も。麻生さんじゃ総選挙、勝てないんじゃないですか?だって悪役顔だもん。じっくり見れば面白い人だけど。
 やっぱ要は小泉さんが誰につくかですよね。それによってチルドレンの票が動きますから。
 ってか、なんで総裁選は国民投票じゃないんでしょうね?国民投票だったらけっこう面白い事になると思うんだけど。(無責任)

 ま、誰が総理大臣になっても変わりはしませんて。これは哀しい事実。

 いっそのこと行政を民営化すれば・・・。
 行政民営化。あれ?どっか聞いたゴロだな。
 少なくともお金にはシビアになるんじゃないでしょうかね?
 株式会社日本国行政公社――三権のうち行政を民間委託。
 複数の企業で各省庁の業務を分担し、簡素合理化。
 株主(国民)の意向が重視され、経営陣(内閣府)は株主により信任される。
 
 ・・・とか。

 なんか途中から小説の設定みたいになっちゃったな。

タイトルわかんない曲を探すのって大変だよね

2008.09.05 (Fri) Category : 日々徒然

 カーラジオでなんかイイカンジの曲が流れてました。
 なんかテレビのCMかなんかで聞いた事のある曲でタイトルが気になったので、注意して聞いていたんですが、聞き取れたのは「カウン・・・トゥ・・・アイ・・・ハヴ」(?)だけ、ってかそういう風に聞こえた。
 帰ってからネットで調べてみてもヒットする曲はなし。
 カウンってのがあやふやだったんで、「to i have もしくは love?」で検索しても駄目。

 うーむ、ということで今度は視点を変えて探す事に。
 CMソングだった気がして、たぶん「上半身クレーンだったり下半身キャタピラでダンスしてる女子高生」の学校のCMだった気が・・・ということで検索。

 そして見つけたのが2007年のモード学園のCM。
 Youtubeで見てみた。
 ・・・。
 ・・・・・・。
 ・・・・・・・・・曲が違うじゃん。
 このCMのはPuffyの「boom boom beat」
 なんだ、見当違いなのか・・・と諦めかけていたとき、関連動画をついでに見てみた。

 木村カエラの曲も使ってたね、モード学園。

 そして2008年のモード学園のCM、ああ、あのアメコミ風のアニメーションのね・・・。
 ・・・。
 ・・・・・・。
 ・・・・・・・・・これじゃん。
 Superflyの「How Do I survive?」
・・・toじゃなくてDoかよ。最後のタンゴにいたってはveしか合ってねぇ。

 なんてことをやってました。

悩みナヤミ

2008.09.03 (Wed) Category : 日々徒然

 ・・・いますごい悩んでます。
 何って、小説ですよ。「NEVER LAND」ですよ。

 書き直し始めたときから、ネックになるところだとは思っていたんですが、やはりネックになってます。
 犯人の動機と、事件のシメ。どこに持って行くか・・・悩んでおるのです。

 仕事が忙しくなって書ける時間もあまりない上に、遅々として進まない・・・。
 今月末が締め切りだというのに・・・マズイなぁ。

 今年も応募できないのか・・・?

バンテージポイント

2008.08.31 (Sun) Category : 読書・映画感想


 なんか久しぶりに最初から最後まで気の抜けない映画でした。
 頭のてっぺんから足の先まで詰まってる、そんな感じ。

 簡単に言えば大統領狙撃の現場にいて事件に関わった数名の群像劇。
 客観的視線(三人称)から主観的視線(一人称)へのシフト。
 テレビ局中継車→SP→地元警官→アメリカ人観光客→アメリカ大統領→テロ実行犯へと同じ時系列(12:00~)を繰り返し、事件の真相を徐々に明らかにしていく。
 テレビ中継(客観的視点)からテロ実行犯(主観的視点)へと移り変わっていくにつれて明らかになっていく様はよくできた構成だ。
 人によっては同じ時間を繰り返すのがじれったいと感じるかもしれないけど、実に良く出来てる。

 視聴者へのフェイクはけっこう単純で、バレバレのもの(※ネタバレ注意:アメリカ人観光客に話し掛けるアラブ系の男がテロリストだということ、SP(ロストのジャック)が裏切り者であることなど)が多い。
 それでも息をつかせぬ速いテンポの展開は見るものを圧倒させる。
 SPのカーチェイスも小気味よくてなかなかいい(ちょっと長い気もするが)

 ただおかしい点があるとすれば、演壇の近くにいたSPとアメリカ人観光客が爆発で死ななくて、少し離れたところにいたリポーターが死んだ(はっきり名言はされてないが)のか結構謎。

 アメリカ人観光客は事件の真相に一番近いところにいながらも、何も知らないってところがミソ。
 ただ車に轢かれそうな女の子を助けただけ。
 (ソニーのハンディカムって頑丈だな)

 そして大統領の都合により事件の真相は語ることはできず、混迷を極めた騒動を映画の最後にニュースキャスターが言った二言で片付けられちゃうってのもミソ。
 
 一つ言えるのは、SPの一人勝ちってことかな。

 しっかし同じ時間を違う角度で何度も撮影するの大変だったろうなぁ。

引き出し

2008.08.31 (Sun) Category : 日々徒然

 引き出し整理~。

「NEVER LAND」(元タイトル:Standalone X Online)
 ミステリと学園モノ。
 現在執筆中。大幅書き直しにつき、悩み中。

「Levonth Gi(r)L」
 ジャンルはクライム・・・かな。
 ストーリー変更につき構成のやり直し中。

「僕らは戦争を知らない」
 新規ネタ。SF、ロボットもの。
 主人公を男にするか女にするかで悩み中。

「巨大ロボの作り方」
 SF学園モノ。内容はタイトルのまんま。
 前期はあらかた大枠は出来てるけど、後期のストーリーがまだ未完成。

「僕と彼と彼女と君と」
 ミステリ?まだ未定。
 ちょっと意欲的な書き方をするつもり。
 書き方は決まりつつも、ストーリーがまったく決まっておらず。

「爆弾少女」
 SFかな。
 設定、ストーリーの大枠はできてるけど、放置中。

「不揃いな僕たち」
 ミステリ。
 内容に小説として致命的な部分が発覚。しかしこのまま続行するか悩み、一時放置中。

「八月の空」(元タイトル:蒼の軌跡)
 SF。ちょい恋愛要素含む。
 ストーリーの煮詰め中。

「彩色見美」(元タイトル:COLORS)
 純粋にミステリ。
 かれこれ4年近く放置。

 全部長編小説のネタです。
 完成間近なものから、程遠い物まで・・・(ほとんどがそうか)
 優先順位は上から順にです。
 果たしてこの中で完成するのはどれでしょう?

コミカライズ

2008.08.29 (Fri) Category : 読書・映画感想


 「NHKにようこそ」で有名な滝本竜彦の「ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ」のコミック版。
 映画化もされたました。……ちょっと見たいな。
 BOOK-OFFで買ったコミック版「ネガチェン」・・・Amazonなんかのレビューじゃ評判悪かったですけど、うん、納得。
 絵の質が安定してないのと、コマ取りが微妙。あと無意味にパンチラ多い。
 でもなぜか最後の方はあんまし気にならなくなっていたから不思議。
 原作の小説を読んで大分経つからあんまし覚えてないけど、あまり変更点がないような気がする。
 あ、でも主人公の下宿のお姉さんがいないかな。
 正直言って買って正解、とは言いがたいかな。


 「ルー=ガルー」これも小説のコミック化作品。
 怪奇小説ばかり書いてる京極夏彦の著作。
 未来設定を読者から募集したという意欲作で、かなり斬新な未来像を描いている。
 届いて知った。・・・分厚っ。
 一緒に届いた上の「ネガチェン」の1.5倍くらい。でも値段は同じくらいなんだよね。

 個人的に絵柄が意外と好き。
 キャラクタもわりとイメージどおり。ただ麗猫のイメージがショートカットだったのでちょっと違和感あるかな。
 これまた小説を読んだのが大分前なので内容をあんまし覚えていないのだが……葉月ってこんな鼻血キャラだっけ?
 いやはや、3巻が出てるのは知らんかったな。一緒に買えばよかった。

 個人的には美緒のプラズマ発生器が早く見たい。

創作のような創作でないような

2008.08.29 (Fri) Category : 日々徒然

 小学校低学年の頃、僕のクラスには病弱な女の子がいた。
 学校を休みがちで、学校に来ていても体育の授業にでれないほど体が弱かった。
 物静かな彼女の性格が、尚一層の事彼女を儚げな存在にしているようだった。
 
 そんな彼女はピンクが好きだった。
 服は上下共にピンク色で、文房具なんかも全部ピンクだった。
 あのころはまだカラフルなランドセルなんかはなかったから、彼女はナイロン製のピンクのリュックを使っていて、みんながランドセルを使っているなか彼女だけ違う鞄を使っているのがとても印象的に映った。

 ある下校時、僕はピンク色の人影をみつけた。
 それをあの病弱な彼女であることに気付いた僕は気になって彼女のそばへと歩み寄った。
 彼女は道端にしゃがみ込み、何かをじっと見つめていた。

 僕は声をかけた。顔を上げた彼女の顔を見て、具合が悪いわけではなさそうなので少し安堵した。

 彼女はアスファルトの上を指差した。
 そこには傷を負った青虫がいた。轢かれたかどうかしたのか、体液が出て体の一部が潰れており、時たま体をピクピクと動かしている。
 
 彼女は青虫を気遣っていた。
 
 正直、僕には青虫なんてどうでもよかった。いや、この青虫は死ぬ、それがわかっていた。
 それでもその場を立ち去れなかったのは、彼女が本当に青虫のことを心配し、助けたいと思っているのが感じ取れたからだった。
 普通の女の子ならば虫を嫌うだろう。たとえ虫が死んでも哀しみはしないだろう。
 でも彼女は虫さえも気遣う優しい子だった。

 彼女はクスリで治らないか僕に尋ねてきた。
 僕は青虫を助けれるとは考えていなかったが、彼女と一緒にどうやったらこの青虫を助けれるか考えてあげた。
 そうしなければ、彼女に対して失礼だと思ったからだ。

 結局その青虫がどうなったか覚えていない。
 たぶん死んだのだろう。でももしかしたら、助かって蝶になったかもしれない。

 小学校高学年の頃に僕が転校してから、彼女とは会っていない。
 卒業アルバムも持っていないため彼女の名前どころか顔すらも思い出せない。
 でも時々思い出す。
 あの子は一体どんな人になったのだろうか、と。

 
 

もうろそろそで9月か

2008.08.28 (Thu) Category : 読書・映画感想


 ・・・読了。どちらもまあまあ面白かったです。

 「さよならピアノソナタ3」
 シリーズモノの3巻目。キャラが落ち着いてきて、安定した感じになってます。
 新たなキャラも登場し、波乱の展開に・・・と思いきや、思っていたほどでもなかったです。
 主人公のクラスメイトが今回はやけに賑やかで、その代わりに父親の出番が少なくなってます。まあ、それでも存在感ばっちりですが。
 まだまだ続きそうですね。

 「Xトーク」
 エックスではないです。クロスです。
 なんか久しぶりにホラーを読んだな。ホラーなんて鈴木光司以来・・・かな?
 正直言って、最後のオチは冒頭を読んだ時点で想像がつきます。
 あんまし怖いって感じでもないかな?
 でも最後の話はなかなか考えられてる感じ。

 もう9月かぁ・・・。
 いまいち小説が進んでません。

ヨザクラカルテット5

2008.08.24 (Sun) Category : 読書・映画感想


 
 
 amazonで注文していた「夜桜四重奏」の5巻が届きました。
 今回は鈴の出番が多め。そして新しいキャラが少々増えてます。
 しかし戦闘があってもなぜか全体的にゆるめなんですよね。のほほんとしてるというか、なんというか。

 クマ八重さんナイス(唐突)

 アニメ化は結構進んでるみたいですね。
 こっちでも見れたらいいんですけど・・・無理でしょうね。
 
 あとがきに限定版6巻のおまけの告知が。
 町歌CD・・・欲しいかも。
 でもamazonじゃ買えないだろうなぁ・・・。
 

視点の問題

2008.08.23 (Sat) Category : 日々徒然

 小説を書くとき、大きく分けて二つの書き方がある。
 一人称と三人称である。
 まあ、例外として二人称の小説もあるにはある、らしい。(お目にかかったことはないが。実はショートショートで一度書いたことがある)
 
 まず三人称。
 小説として一般的な書き方であり、その一方で物書きでない限りあまり使わない書き方ではある。
 普段我々が書く文章、それは往々にして自分主観の”一人称”であり、三人称で書くことはまずない。
 三人称とは第三者の視点であり、小説世界においていえば”語り部”の視点、”神”の視点と言ってもさしつかえない。この第三者は小説世界に介入できないことが常で、ストーリーにはなんの影も落とさない。
 しかしその一方で、小説世界に影響を及ぼす”第三者”、もしくは小説世界の人間から関知されている”第三者”というものもあるにはある。これはメタフィクションの分類にあたり、ここでの話には関係ないので割愛する。

 三人称を書く上で必要な事、それは語り部は徹底的に第三者の立場から物語を描き、登場人物の思考は反映させないということである。
 小説によっては登場人物の内情を語り部があらわす趣向も存在するが、安易に用いると一人称とない交ぜになり文体の崩壊を引き起こしかねない。

 次に一人称。
 はっきり言って書くのは簡単だ。
 普段我々が用いている文体が一人称だからだ。
 手紙を書くとき、メールを打つとき、このようなブログに一文を載せるとき、すべては一人称であるといえる。
 だからこそ小説を書く上では注意が必要である。

 素人が書いても一人称ならそれほど失敗する事はない。

 つまりよほど書き方がうまくないとどれも同じに見えてしまう、ということでもある。
 西尾維新の「戯言シリーズ」然り、「涼宮ハルヒシリーズ」然り、どこかクセがあるならば印象を強くし、他の一人称の小説と一線を画する事ができる。

 ライトノベルにはやたらと一人称が多いが、もうひとつ一人称をある理由から多用するジャンルがある。
 そのジャンルとは、本格ミステリである。
 
 本格ミステリにつきものの、叙述トリック。
 これを成立させるためには一人称が必要不可欠なのだ。
 
 本格のマナーとして、三人称においてAをBと偽って記述する事はできない。
 しかし一人称の主人公の視点においてAをBと誤認しているのならば、AをBと表記する事が可能なのである。(例えているならば性別の誤認、人間の誤認などがある)

 そして視点の主を読者に誤認させることも可能である。
 ネタバレを含む可能性があるので深くは記述しないが、乙一の「GOTH」に入っている「犬」や、面白いところでは倖田來未の曲「Puppy」、中島みゆきの「空と君との間に」なんかもそうだろう。
 ・・・・・・全部犬じゃねぇかっていう突っ込みはなしね。

ぼちぼちでんな

2008.08.22 (Fri) Category : 日々徒然

 ちょっと間が空きましたね。
 更新するの忘れてました。

 現在は少し真面目に「ネバーランド」を執筆中。
 現実とゲーム世界の二つの場面をストーリーを進めるのですが、ゲーム世界のシナリオを大幅に変えることになりそうです。
 ・・・30ページ分書き直し。ざっと40000文字。
 現実のパートも大分書き足したり、書き直したりしてるので、かなり違う小説になりそうです。

 明日は仕事で釧路なので、今日の夜のうちに出発になります。
 釧路・・・やっぱり遠いですね。

戦術シュミ

2008.08.18 (Mon) Category : 日々徒然

 もう8月も半ばですねぇ。

 小説やんなきゃいけないのに・・・ちょっと今、戦術シュミレーションにハマってます。
 
 きっかけはヒマだったので、W-ZERO3(アドエス) にネットで見つけたフリーのゲームをインストールしたこと。
 タイトルは「SENGOKU」 名前のまんま戦国武将となって天下人となるゲーム。
 米、訓練、兵、鉄砲、開墾、街づくりの6つしかステータスしかなくかなり質素な内容なんだけど、時間を潰すにはもってこいの内容で数十分あればクリアできる区切りのよさ。

 他に何かないかなぁと探して今度はPCでフリーのゲームやってます。


 ああ、小説は9月が締め切りなのにぃ・・・。

  
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