あるるかんの不定期日記
寒くなってまいりました
2011.09.23 (Fri) | Category : 読書・映画感想
普通に長袖ですよ。朝方は長袖でも寒いっすよ。
久しぶりに読書感想。
「密室殺人ゲーム・マニアックス」
「密室殺人ゲーム・王手飛車取り」「密室殺人ゲーム・2.0」の続編です。
前作、前々作を読んだ人は一層楽しめますし、これ単体でも楽しめるかと。
3作品の中で一番映像化に向いてそうですね。
まあ、AVチャットのシーンばかりなので、ちょっと画が単調になりがちかもしれないけど。
以下少しネタバレ含みます。
トリックというかこの作品全体のトリックはなんとなく想像はつきました。
まず「ザンギャくん」が異様に無知なので、「あれ?」と感じましたね。
それと「頭狂人」が変なところで席をはずし、その代わりに「axe」がトリックの説明をするってところがちょい変に感じましたね。
しかしシリーズを通した設定をうまく利用したトリックでした。
「デイブレイカー」
ヴァンパイア+ゾンビパニックみたいなノリの映画でした。
人類のほとんどがヴァンパイアになってしまった未来。
人類がわずか5%しかいなくなってしまったために、深刻な血液不足が生じていた。
摂取する血液が不足するとヴァンパイアは凶暴化し、理性を失う怪物となってしまう。
そのため血液不足を解消するため、代用血液の開発が急務となっていた。
主人公は代用血液の開発主任をしているヴァンパイア。
彼は人間の血を吸うことに抵抗を感じ、 人類を救うためにも代用血液を開発しようとする。
そんなさなか、彼は交通事故に遭った人間を助ける。
その一人の女性に紹介された人物は、元ヴァンパイアの人間だった・・・。
以下ネタばれを含みます。
雰囲気や設定はなかなかに良い映画です。
ただ血液不足を解消しようと科学の力で錯誤している一方で、ヴァンパイアおきまりの”鏡に映らない”とか”心臓が動いていない”っていう古くからあるガジェットも使っているのでちぐはぐな印象をぬぐえない。
どうせやるなら徹底的に科学的な観点からヴァンパイアを描いた方が良かった気がする。
っていうか、あの脈拍計、ある意味あるのか?
あと木の杭を心臓に撃ちこまれて灰になるのはいいが、木の杭も防げないプロテクターって・・・。
何のためにプロテクター着てるんだ?
そしてヴァンパイアものとして異質なのが、血液不足を解消する方法。
ヴァンパイア側は代用血液を開発することでそれを解消しようとし、主人公はヴァンパイアを”治療”することで解消しようと企む。
血液不足を解消する方法=ヴァンパイアを人間に戻す、ではないことがこの作品の一捻り利いたところか。
そしてラストで新たに明らかになる”もう一つの方法”
もうちょっとうまく使えば、違うエンディングも描けたかもしれないと思うなぁ。
思ったが、家畜の血液ではだめなのか?
人間の血液にこだわっているみたいだけど、科学的に合成した代用血液で大丈夫なら牛豚羊とかの血でも大丈夫そうだが。
3連休?なにそれおいしいの?
2011.09.18 (Sun) | Category : 日々徒然
勤労は尊いですよ。・゚・( ノ Д` )・゚・
閑話休題
現在部屋の片づけをしており、不要な本を処分すべく画策中。
といっても古本屋に持っていこうとしているだけですが。
暇な時間がないんでまだですけどね。
しかし大き目の段ボール二箱はあるな。買い取ってくれるだろうか?
文庫本百数冊(100~200くらい?)と漫画2,30冊?ゲーム数本・・・。
ネットでブックオフに売るという手もあるんだが、どうにも安く買いたたかれるのでちょっと今回は遠慮。
二回ほど売ったんだが大きい段ボール二箱が2000円にしかならんかった(二回とも)。
今回はゲームも売るんで、そこそこの値段にはなると思うんだが、如何せん古いものだからなぁ。
金に困っているというわけではないんだが、やはりお金になってくれた方が嬉しいわけで。
機会を見て売り払ってきますよ。
・・・まあ、それを売っても壁一面分の本棚いっぱいの本があるわけですが。
9月中間報告
2011.09.12 (Mon) | Category : 日々徒然
言い訳としては、仕事が忙しかったということにしておきます。
いや、本当に忙しかったんですがね。
ってかもう9月半ばかよ。
9月に入ったら一気に涼しくなりました。
夜は長袖でないとちょっと寒いです。
小説とか、今年画策していた計画とか、全然できてないなぁ・・・。
せめて書き直しだけでも今年中に済ませたい。
それにしても、口内炎が痛い。
近況
2011.09.02 (Fri) | Category : 日々徒然
そしてもう9月です。
最近秋らしくなって、ちょっと涼しくなってきたなぁ・・・なんて思っていたら、昨日今日と蒸し暑いです。
ついでに雨が断続的に降って、窓も開けれないので余計に蒸す・・・。
今回の台風はこっちにも来る勢いだとかで、あちこちの現場で足場からネットを外したりしてました。
以前台風が来たとき、街路樹がばたばた倒れたり、信号が曲がったりいろいろ大変でしたからね。
被害が大したことないことを祈ります。
んで、毎年9月末に言っている小説の賞なんですがね・・・。
毎年恒例になっていますが、今年も無理そう。
1カ月以内に一本書き上げれるなら別だがな!
今構想中のネタは、幽霊や呪いといったものをテーマにした学園ミステリな感じ。
複数の短編をひとつのストーリーで繋げる形になるかな。
トリックとか、大まかな筋書きはできているんだが、主人公とかキャラがいまいち定まっていおらず現在悩み中。
それで本を読んだり、ゲームしたりしてます。(-_-;)
そうそう「スペクトラルフォース2」をPSPアーカイブスでダウンロードしてプレイ。
面白いんだが、どうも単調。
戦闘もある程度のやり方覚えたら、簡単だし。ある程度進めると武将もいれかえづらいし。
っていうか月ごとにやれる事が決まっているのが、なんともやり辛い。
やれる事の幅も狭いし、どうも単調になりがち。
ある程度時間を進めちゃうと他国がつぶし合って3大勢力になり、駆け引きも大してないし。
まあもともと11月発売の「俺屍」リメイクまでのつなぎのつもりだったから、そんなに期待はしてなかったがちょっと残念な感じ。
もうそろそろで9月か
2011.08.26 (Fri) | Category : 読書・映画感想
というわけで溜まり気味だったのをまとめて書いちゃいます。
「SWAT 闇の標的」
昔放映されていたドラマ「SWAT」の劇場版が以前コリン・ファレル主演で映画化されていましたが、これも一応その流れなんですかね。テーマソング流れてたし。
ただ配役からも見て分かる通り、B級くさいです。
着想点とか大まかなあらすじは良いと思うんですけどね、どこかシナリオが煮詰め切れていない感があります。
ロスからデトロイトに教官として赴任してきたSWAT隊員が主役なんですが、現地のSWAT隊員との確執とか、人質救出の際に人質が自殺してしまうとか、その事を逆恨みして謎の男が復讐しようとしてくるだとか、予告で全部出し切っているんですよね。
あとの細かい点の詰めが甘くて、確執のあったSWAT隊員の態度がいつの間にか軟化してるし、結局テストしてねぇじゃんとか、SWATと銘打ってるわりには、隊員のほとんどが肝心な時にでてねぇし、主役の教官のオンステージだし。
なんかやりようによってはもっと面白い映画になったと思うんだがね。残念。
「マルドゥック・スクランブル 圧縮」
買いましたよ。
BDと迷いましたが、DVDのほうも完全版らしいのでDVDを買いました。
だってBDプレイヤー持ってないし、高いし。
感想は…際どいね。暴力描写も、性描写も。
「マルドゥック~」の中では圧縮が一番そういうシーンが多いかな。
冲方氏が直接脚本を担当しただけあって、原作にほとんど忠実に描かれてますね。
ただやっぱり尺の都合上カットされている部分もありますけどね。まあしゃーない。
バロットの髪が短いのはどうかなーと思ってましたけど、見ているうちにだんだん違和感なくなってきました。
合成音声をどう表現するのか興味あったんですが、ちょい聞き取り辛い面もあるけど良い感じ。
畜産業者は・・・とっても噛ませ犬でした。
尺の短さもあるけど、小物っぽさがすごい。
ってかミディのCVが若本さんってw
ハマっているといえばハマっているけど。
でも原作ではもっとマトモっぽい人間だったイメージだったがなぁ。
ボイルドの長髪は・・・何も言うまい。
アニメの表現として仕方ないと諦める他ないだろうなぁ。
尺の都合の所為か駆け足気味なのが気になったが、全体的に良かったと思う。
「マルドゥック~」の肝はこの後のカジノシーンであり、ボイルドとの決着だろう。
今から非常に楽しみだ。
個人的にはラストでバロットが血にまみれたウフコックを構えるシーンでブラックアウトしたのが、すごく良かった。
大阪一斗缶殺人事件に関する考察
2011.08.23 (Tue) | Category : 日々徒然
なんか犯人像を推理する暇もなかったですね。
でもまあ、大体は想像どおりかな。
すぐに捕まるだろうってとこととか、犯人は被害者の身内であることとか、遺棄現場の近所に住む人間であることとか。
ってか、警察はかなり早い段階で犯人の目星をつけてたみたいですね。
そうでなきゃ被害者のひとりを50~60代の男性なんて報道しないでしょ。
しかもすでにDNA鑑定済んでいたのに報道してないし。
大方、斗缶を車で運べない人間と判断して、犯人は近所に住んでいると踏み、捜索願とかを調べたんでしょうね。
あとは目撃証言とかで外堀を埋めていって、DNA鑑定で詰み、と。
警察が持っている情報を知ることができないから、こういう考察って本当に戯言なんだよなぁ・・。
大阪斗缶バラバラ遺体事件に関する考察
2011.08.19 (Fri) | Category : 日々徒然
・遺体の状況
頭部・・・40-60代男性 腐敗の度合いから死後2カ月程度 側頭部に2か所の陥没骨折(死因ではない)
右足首・・・サイズ27センチ 腐敗の度合いは頭部と同程度
右足首・・・サイズ24センチ 腐敗の度合いは頭部と同程度
背骨、大腿骨、骨盤の一部、肩甲骨、肋骨など・・・白骨化が進んでいる。一部、刃物で細かく刻まれている。
左右の手・・・腐敗の度合いは頭部と同程度
左足首・・・サイズ24センチと同じくらいの大きさ。腐敗の度合いは頭部と同程度
遺体から分かること
サイズが27センチの右足首の持ち主・・・たぶん男性。身長は172センチ。
サイズが24センチの右足首の持ち主・・・女性なら身長157.8センチ、男性なら160.8センチ。
まあ、DNA鑑定が済めば性別ははっきりするでしょうね。
DNA鑑定に1~2週間かかるんで、結果が出るのは22日以降ですかね。
そしてニュースで取り上げられている、遺体の腐敗状況の差。
頭部、左右の手、ふたつの右足首、左足首は死後2カ月程度という検死結果にもかかわらず、一部が白骨化しているという差。
通常地上において白骨化するのに3カ月ほどかかる。
今は夏場なので、多少早まるかもしれないし、遺体の上に石灰をまけばさらに早く白骨化するだろう。
つまり部位ごとに環境の違いがあったのは明白である。
しかし、なぜ部位ごとに環境の違いが生じたのか。
ふたつの遺体、それぞれが別の環境にあったというなら話はまだ理解できる。
だが二つの右足首は同じ状況であるのに対し、右足首どちらかと同一の持ち主であるべき数々の骨は白骨化している。
つまりバラバラにされた後、異なる環境下におかれたということになる。
頭部や手足を低温で保存し、その他の部位は白骨化する環境下におく。
理由としては、冷蔵(冷凍)庫の容量という問題があったかもしれないが、そうなると別の疑問が生じてくる。
なぜ、頭部や手足を保存しなくてはいけなかったのか。
・・・いや、待てよ。
頭部や手足だけを冷蔵保存したかったわけではなく、胴体部分は冷蔵できなかったのか?
つまり、パーツが大き過ぎて冷蔵(冷凍)庫に入らなかったのか。
だから骨にして、かさを減らしてから遺棄した。
そう考えると辻褄があるように思える。
そもそも二人の人間の遺体ではなく、3人以上の遺体という可能性もなくもない。
これもDNA鑑定が明らかにしてくれるだろう。
大阪斗缶バラバラ遺体事件についての考察
2011.08.17 (Wed) | Category : 日々徒然
世も末です。
さて、この事件の特徴的な部分を述べると、
・斗缶に入れて街中に遺棄
・二人の人間をバラバラに
・遺棄した斗缶の奇妙な移動 などが挙げられます。
正直、この事件は案外早くに捕まりそうな予感。
まず証拠品が多い。
斗缶、粘着剤、新聞紙、ビニル袋、緩衝材、消臭剤、目撃証言など結構多くの情報がある。
3億円事件のように多すぎる証拠に惑わされなければ、犯人に行きつくのは不可能じゃないだろうと予想。
この事件でどうしても目につくのが、斗缶。
私は仕事柄使うので結構身近なものですけど、一般の人はどうなんですかね。
どっかのスレでは斗缶なんてまだ使ってるんだとか書いてありましたが、建築関係では塗料とか接着材、洗剤は普通に斗缶を使いますし、飲食店でも業務用の食用油とか醤油は斗缶ですしね。
ただ塗料や油などの液体は大概小さな口のあるもので、斗缶上面に開口はなく、フタは別売りです。
天切斗缶というやつが売っているそうですが、私はそのタイプは見たことがなく、それに入れて売っている薬品は見当もつきませんでした。
まあ、斗缶のひとつは「重酒石酸コリン」のやつらしいです。
んで、その「重酒石酸コリン」というものをなんに使うかという話ですが、どうやらコレステロールを下げるのに使うらしく、サプリメントに配合したり、ラット用の精製飼料に混ぜたりするようです。
要するに、そんじょそこらで使うようなもんじゃないと。
まあ、まずこの斗缶は犯人が使ってたもんじゃあないでしょうね。
いくら馬鹿な犯人でも、自分の持ち物を使うまでまで馬鹿じゃあないでしょう。
そこまで馬鹿なら、とっとと捕まれという話で。
斗缶が錆だらけなことを踏まえても、捨てられていたものを使ったんでしょうね。
だとしても、そんな珍しい薬品が入っていた斗缶をそこらで拾えるわけがないわけで。
斗缶の入手経路を調べるだけでもそれなりの手がかりになるんじゃないかしら。
粘着テープにしても、手袋をはめたまま使うのは難しいし、犯人の衣服の繊維くらい付いていてもおかしくない。
それに遺棄した駐車場はコインパーキングだから、監視カメラがあるだろうから、なにかしら映っている可能性はある。
正直、手がかりが豊富だろう。
警察が結構な量の情報をメディアに流していることを踏まえても、良い線犯人の糸口を掴んでいる可能性はある。
ただ気になる点が幾つか。
・なぜ犯人は幾度にわたって斗缶を移動させたのか。
複数の目撃証言から
7月上旬・・・・・・・・・・・マンションに3つの斗缶を遺棄
7月中旬から7/20・・・マンション前の斗缶は2つに。
7/20・・・・・・・・・・・・・・駐車場に2つの斗缶。
1週間後、斗缶は1つに。
8/5・・・・・・・・・・・・・・・マンション前で斗缶一つを市が回収。公園で斗缶を目撃?
8/6・・・・・・・・・・・・・・・花火大会のとき公園に斗缶はなかった?
8/7・・・・・・・・・・・・・・・公園のベンチ近くで斗缶目撃
8/14・・・・・・・・・・・・・・公園で斗缶の中の遺体を発見、事件発覚
移動させる範囲の狭さもさることながら、せわしなくドミノ倒しのように移動させている。
正直、訳が分からない。
遺棄するときが一番目撃されやすいにも関わらず、そのリスクを幾度にわたって犯す必要性があったのか?しかも1カ月以上にわたって、少しづつ300メートル程度動かす必要が?
不法投棄として回収させるため?
だが不法投棄として回収したところで、処分するために中身を確かめるだろ。
そうなれば事件発覚だ。今回と大して違う展開になったとは思えない。
・・・犯人の思い描いたシナリオが全然よめない。
・なぜ3つめに見つかった斗缶には左足首しか入っていなかったのか。
体重70キロの成人男性二人がバラバラにされ、斗缶に入れられたとして、必要な斗缶の数は約8個。
体積から割り出した数字なので、バラバラの度合いによってはもっと斗缶が必要かもしれないし、白骨化が進んでいれば、8個より少なくて済むかもしれない。
さっきも言ったが、遺棄する機会が少ないほど、目撃される危険は少なくなる。
つまり斗缶も少ないほうがいい。
それなのに3つめの斗缶は左足首だけ。わざわざ緩衝材までいれている。
1つめ、2つめの斗缶は内容的に結構びっちりだろう。
じゃあ、なんで3つめだけ左足首だけ?
・・・・・・ああ、今気づいた。
3つめのは”一番最後の斗缶”なのか。
8個くらいある斗缶の一番最後に詰めた斗缶、左足首だけ入らなかったので、斗缶に左足首ひとつだけ入れたのか?
それだったら、多少は納得いくな。
にしても死亡時期は6月ごろ。
遺棄は7月上旬だから1カ月はどこかで保管されていたことになる。
腐乱の度合いは分からないが、液化していてもおかしくないだろう。
骨に肉も付いていないというのは、体組織の液化のせいではないかと考えているのだが、捜査関係者は「煮沸された可能性」を示唆している。
確かにポターは死んだ動物を煮沸し骨だけにしてデッサンしてたっていうから、骨だけになるのは分かるけど、煮沸した場合肉はすべて無くなって腐乱臭はしないだろ。
第一、家かどっかで死体をグツグツ煮なきゃいけない。
それ、滅茶苦茶臭いはずだぞ。どっかの山奥でない限り、通報されるレベルだろ。
・・・ん?
異臭か・・・。
犯人もバラバラにして斗缶に詰めて、自宅周辺に保管してたのかな。
だけどこの夏の暑さで、腐乱が進み、臭くなってきた。
これはヤバイということで遺棄することにした。
もしそうだとしたら、近隣の住民は異臭に気付いたはずだ。
そこを探るのもいいかもしれない。
いずれにしてもだ。
二人を殺害し(殺してない可能性もあるが)、二人をバラバラにし、斗缶に詰め、複数の斗缶を運ぶ。
斗缶はどっかで拾ってこないといけないし、証拠を残さないように気をつけないといけない。
時間は1カ月くらいあるが、一人で行うにしては作業量が多い。
複数犯と考えるのが筋っぽそうだ。
九十九の満月
2011.08.13 (Sat) | Category : 日々徒然
九十九の満月
いやはや面白かったです。
酔狂倶楽部ラジオで見覚えのあるキャラクタがカメオ出演していたり、うまいことセルフアニメーションにしていたり、ストーリーもラストまで気の抜けないところなど、小雨さんらしい作品になっていました。
なんだかコマ数がすごいことになっているみたいで作業量が半端ないみたいですけど、続きに期待です。
「泣く少年の絵」が招く火災の謎
2011.08.11 (Thu) | Category : 日々徒然
ちょっと興味を持ったので調べてみました。
1985年、英国の全焼した一件の家で泣いている少年を描いた絵画が無傷で見つかった。
以来、その少年の絵が火災現場から燃えずに残って見つかるということが相次いだ。
問題の絵の作者はブルーノ・アマディオ。J・ブラゴリン、セヴィルといった名前でも活動していた。
生前27枚の絵を残し、ヨーロッパを中心に人気を博し、英国だけでも約5万枚の「泣く少年」の絵が売られているそうだ。
モデルの少年は火事で両親を亡くした孤児で、彼を画家がアトリエに招いて絵を描いたそうだ。
だが画家のアトリエで火事があって画家は死に、モデルの少年は姿を消す。
その10年後、バルセロナで起きた交通事故により車が炎上しドライバーは死亡、免許証からそのドライバーがモデルの少年であったことが判明した。
この絵の背景がいかにも“何かありそう”である。
火事で両親を亡くし、絵を描いた画家も火事で死に、少年自身も事故で車が炎上している。
なかには少年は念動力で火をつけることができる「ファイアスターター」だという噂まである。
「火災を呼ぶ絵」という都市伝説を作り上げるには十分ではなかろうか。
でもひとつ明白にしておきたいのは、モデルの少年の死亡要因は火災ではなく、交通事故だということだ。
ここであえて、車が炎上という要素を盛り込んでいるところに新聞記事の意図を感じなくもない。
そもそもこの“泣く少年の絵”を記事にしたsun誌をどこまで信用できるか、である。
どうやらこのsun誌はタブロイド誌で、ゴシップを多く扱っているようである。
さらにウィキペディアで“タブロイド”を調べると、
『英国では「タブロイド」といえば「ゴシップ報道ばかりで信頼性には疑問のある新聞」という連想があり、一つの例として、英国の代表的なタブロイド紙「ザ・サン」が、「日本で何千人もの人々が、プードルと偽って毛を刈りこんだヒツジを買わされていた」、と報じたことがある(2007年4月26日)。』
と書かれているくらいである。
本当に信用に値する記事なのか?
記事を面白くするために後付けで色々脚色されたり、誇張されている可能性は十分にあるだろう。
まあ、sun誌の意図や周囲の人間の思惑はともかく、火災現場で絵が焼け残っているのは事実だと思うので、それらについて検証してみたい。
まず火事になった人間が問題の絵を所有している確率を計算してみた。
イギリスの世帯数は06年度で2490万件。火災件数は95年度で60万件である。
イギリスの火災に遭う世帯の確率は年間約1/42ということになる。
絵はイギリス国内で5万枚売られているので、絵の所有する世帯の確率は約1/498となる。
そして双方が共になる確率は1/42×1/498なので、約1/20000となる。
(確率の計算なんて久しぶりなので間違っているかも……)
火事になった世帯が絵を所有している確率は2万分の1。
高い数字ではないが、低いわけでもない。
2万分の1とは、日本において谷井さんや、葉山さん、朝田さんに会える確率と同程度である。
しかもこれはあくまで1年間での確率である。
複製画が出回った1960年から問題の1985年までに25年という期間がある。
この25年の1年ごとに2万分の1が適用されるのでこの25年間の確率は25/20000となり、約1/800まで絵を所有している人間が火事に遭う確率は上昇する。
これはかなり高い数字だろう。
日本の1世帯が火災に遭う年間の確率は1/817であった。
絵を持つ人が25年間での割合であるとはいえ、同等程度の確率で火災に遭う可能性があるのである。
火災現場に “泣く少年の絵”があったとしても、格段おかしい話ではないのではないか。
では火事で絵が焼き残るのはどうか?
そもそも火災には家の全焼から、ボヤ騒ぎ程度のものまで幅広くある。
だが火災というひとくくりの中では両者の判別は不可能だ。
絵を持つ人が火災に遭った場合、3つのパターンが考えられる。
1.絵も家も全焼
2.家のすべては焼けず、絵は燃えた
3.家のすべては焼けず、絵も無事
4.家はすべて燃えたが、絵は無事
まず1と2は絵が焼けてしまっているので問題にはならない。
3は程度にもよるが、とりたてて問題にはならないだろう。
さて、一番のレアケースである4だが、これだけが異質である。
これに直面したら誰もが異様に思うだろうし、訝しむだろう。
「これは絵の呪いだ」なんて考えを持ってしまうかもしれない。
だが考えてみれば、1から4のすべてが起こったとしても、問題になるのは4だけなのである。他は話題にならないから、その事象がおこったことも明らかにはならず、ただ4の異様性だけが際立つことになる。
「家が全焼したのに、絵だけが無事だった」と。
たとえそれが、偶然のなす業であったとしてもである。
もし「火災を招く呪いの絵画」なんて噂がたてば、やがて3のケースにも着目されるだろう。
そうなれば「ほら、やはりこの絵は呪われている」などと騒ぎ立てられる。
その火災がボヤ程度でもである。
つまりレアケースである4のパターンが1件でもあれば、この噂の火種は作れ、3のケースで更に拡大させることができるのである。
また火災で絵が燃え残る事は可能か。
実はその事に関して検証していたサイトがあった。
http://tokyo.txt-nifty.com/fukublog/2010/10/post-2523.html
そのサイトによると炎はまず絵を納める額の紐を最初に燃やし、絵にダメージを与える前に絵の前面を下にして床に落ちるため煙や火から守られやすいそうだ。
火は壁伝いに上へ延焼するから床にある絵は燃えにくいだろうし、額が難燃性の素材だったり、床が難燃性のもの(例えばタイルなど)ならば尚の事燃えにくいだろう。
これらのことを鑑みても、火災で絵が焼け残る事は十分にあり得ると言えるだろう。
冷静に考えてほしい。
火事は「泣く少年の絵」によって引き起こされたのか?
答えは「否」である。
日本国内における火災の原因はトップから放火・たばこ・コンロ・ストーブ・電気配線・火遊びetcであり、いずれも人為的ミス、もしくは人為的行動が要因になっている。
火災が起きた→火災現場に不自然に焼け残った絵がある→火災は絵の呪い・・・正直言ってふざけるなという話である。
火事が起きたのは人間の所為である。それ以上でも以下でもない。
絵に責任転嫁するなど、やつあたりもいいところである。
さて、これらのことを踏まえて尚、この一連の出来事が“泣く少年の絵”によって引き起こされたことと考えるか、人の想像力が作り出した与太話であると考えるかは、人それぞれである。
アリエッティ
2011.08.08 (Mon) | Category : 読書・映画感想
結構良かったです。
y○hooのレビューではあまり評価が良くないみたいだけど。
ってか他のジブリ作品とちょっと毛色が違うから、他のジブリ作品と比べるなんてもってのほかだと思うがな。
アリエッティを志田未来、翔を神木隆之介といういわゆるタレント声優だけど、結構良かったです。
表現方法も細部まで拘っているのがいい。
特に水の表現。
あのサイズでは表面張力で水滴が丸くなり、人間サイズとは異なる挙動を見せるのは明白。
雨がアリエッティの服に着いたところなんかかなり良かった。
それと小人と人間の時間の過ぎ方の違い。
アリエッティの視点のとき、翔の動きがゆっくりになっていた。
これは体の大きさの違いから時間感覚に違いが生じるため。
俗説だが、体の小さい鼠が体の大きいゾウに比べて短命なのは、感じている時間の過ぎ方が早いからというものがあるから、結構的を射た描写じゃなかろうか。
それでもアリエッティからすれば翔の声が太くゆっくり聞こえるはずなのに、会話がきちんと成立していたりしてるのはご愛嬌ということで。
以下、ネタバレを多く含みます。
はっきり言ってこれは「別れの物語」
「ラピュタ」は典型的ボーイ・ミーツ・ガール形式だから、真逆といっていい位だ。
小人の掟である「人間に見られてはいけない」を冒頭早々に破ったアリエッティ。
この時から別れの物語は始まっていたと言える。
翔のアリエッティらを守りたいという気持ちからの行動が逆に小人らを警戒させ、引っ越しを決意させてしまうし、お手伝いさんのハルさんに行動を気取らせてしまう結果になる。
別にハルさんは”悪役”ではない。
本人は好奇心に似たものを行動原理としており、明白な悪ではないし、小人たちを家から追い出す結果になったのもハルさんのせいではない。
むしろアリエッティの軽率な行動であり、翔の善意の行為が裏目に出た形だ。
二人が接近しようとする故の別離、これがこの物語の本筋じゃなかろうか。
アリエッティと翔の会話の中で語られる「人間が67億いる一方で、絶滅していく種がある」という話。
自然が多そうに見える翔の祖母の家でも、見られる動物は虫と飼い猫とカラス、そしてちょっとだけタヌキだけだ。
人間が存在するだけで、住めなくなる生き物がいる。
これの縮図としてアリエッティと翔が描かれているように思えてならない。
ついでに
謎解きはディナーのあとで
2011.08.02 (Tue) | Category : 読書・映画感想
空想科学読本の新作です。
内容はその表題そのままに空想科学界の「みどり」を取り上げるという、読本の中でもかなり異色の内容。
なぜ「みどり」を取り上げるかは、311なりデカグリーンなり色々な理由があるのだが、まあ端折る。
そして他の読本と違うもう一つの点、それが「みどり」を歴史的、心理学的、etcなどを複数の専門家によって多面的に掘り下げているところだったりする。
空想科学と環境、あまり相容れないものに思えるかもしれないが、空想科学を通して環境を考えるものも一考かも知れない。
「謎解きはディナーの後に」
宝生麗子は資産家令嬢にして新米刑事。
難事件に直面した際、執事の影山に事件のあらましをこぼすと、影山は「失礼ながらお嬢様はアホですか」と暴言を吐きながら、事件をたちどころに推理する。
本屋大賞受賞作で前からちょっと興味があったんですが、本屋で「読本みどり」を購入した際、目に留まってつい購入。
感想はと言うと、読みやすくてキャラの掛け合いがいいライトミステリな感じですね。
トリックはどこかで見たことあるような感じだが、書き方が堅実なのは確か。
奇抜さはないけど、ミステリ初心者にもやさしい感じ。
本格ミステリ好きには物足りないかもしれないが、一般ウケはしそう。
資産家の刑事と聞くと、どうしても筒井康隆の「富豪刑事」を思い出すんですが、「富豪刑事」の原作では男だし、(ドラマでは深キョンが演じてましたが)「謎解きは~」の方では資産家令嬢であることを隠しているというところに違いがあって、どことなく庶民派なところが面白い。
そして小物臭漂う警部の存在がまた良い味付けになっている。
本屋大賞受賞作は御多分洩れずに映像化されてますけど、この作品も映像化しやすそうだなぁ。
まあただ設定を生かし切れてない部分も少なからず感じる面もありますね。
ボンボン警部と麗子の資産家が二人出てくるという”クドい”設定なのだから、逆にその似た境遇の二人の対比をもっと描けば、そのクドさを生かせたように思う。
一話完結という読みやすさが、逆にミステリとしての物足りなさ、ストーリーの掘り下げの甘さに転じているところもあると思う。
まあ、こればっかりは仕方ないさな。シリーズが続けば改善される点ではあるだろうけど。
でもアマゾンでの酷評はずいぶんな気がするな。
確かに☆5はつけんが、☆1は酷過ぎだろ。個人的に☆3かな。
はっきり言って、本屋大賞受賞作というのが独り歩きして、期待を持ち過ぎな気がする。
正直言うと、私は本屋大賞受賞作だから買ったわけじゃない。
「~賞受賞作」なんてもの私は当てになんかしてない。
だって面白いと思うものなんて人それぞれなんだからさ。
だから同じ本屋大賞受賞作である「告白」はあまり興味がそそられなかったから読んでないし、映画も見てない。
同じ受賞作でも「天地明察」は、興味のあるジャンルじゃなかったけど、冲方丁氏の作品だから即買って読んだ。
万人ウケするものが自分にとっても面白いとは限らないし、自分にとって面白いものが万人にウケるとは限らない、と思うけどね。
JIN
2011.07.17 (Sun) | Category : 読書・映画感想
まず原作つきで実写化された作品のなかではかなりドラマの出来が良かったです。
大概の実写化作品って、原作以下の評価になるのが多いですけど、遜色なく楽しめました。
しかも原作漫画を読んで初めて知ったんですが、ドラマは独自のストーリーでやってたんですね。
ドラマ独自の演出のためにいろいろ変えちゃって変になる作品は多々ありますけど、その点「JIN」は出来がいいですよね。
ドラマと原作漫画の大きな変更点といえば、現代の仁の婚約者(野風の子孫)の存在と、歴史改変に苦悩する様ですかね。
ドラマの仁が竜馬の暗殺や、ペニシリン、野風の命を救って子孫である婚約者の存在を保とうとするなど未来を変えようと必死になる様が強く描かれているのに対し、原作のほうではあまり”歴史の修正力”が強く出てこない。
歴史改変や”歴史の修正力”などのタイムスリップものというSF的要素が濃いドラマ版だが、それを一層色濃くしているのがラストだろう。
原作とは違う独自のラストを描いたドラマ版だが、SF的観点からみればドラマ版の方が整合性が保たれており、ストーリーを通して見ても、ドラマ版独自の設定が生かされていて一貫性がある。
・・・なんだかドラマのほうの感想ばっかりだな。
原作漫画ではドラマで描かれていないエピソードがあり、ドラマ未登場のキャラクタが数々の物語を紡ぎ、「JIN」の内容に奥行きをもたらしている。
ラストの展開や、仁と咲の恋模様もドラマとは違う展開であるため、ドラマを見ていても原作は違った視点で楽しめると思う。
喪失感
2011.07.04 (Mon) | Category : 日々徒然
全然更新してませんでした(-_-;)
別に書くことがなかったわけじゃ・・・なくもないか。
はい、平和な日常を過ごしております。
あ、昨日出先で腕時計を失くしました。
腕にはめていた腕時計を落とすとか・・・。
落としたと思われる店に電話したんですが、届けられてはおらず。
たぶん、あそこだとは思うんだが・・・いまいち確証がない。
そんなに高い時計ではないんですけど、こういう喪失感は嫌ですね。
壊れたとかならまだ諦めが付くんだが。
RED
2011.06.24 (Fri) | Category : 読書・映画感想
平穏な生活を取り戻すべく、昔の仲間とともに戦闘を繰り広げる。
ブルース・ウィリス、ジョン・マルコヴィッチ、モーガン・フリーマンetc・・・と、キャストはかなり豪華。
引退(リタイア)したスパイたちが、「若いもんにはまだ負けねぇ」という感じにかつての敏腕スパイの底力を見せるというのも面白い。
ただ、アクションがちょっと中途半端な感じなのが残念。
新旧のスパイたちの対比をもっと明白にして、古兵の凄さを見せつけるくらいあっても良かった気がする。
ストーリーも浅くて、黒幕が明らかになっても「へぇ」っていう感じで意外性とか予想外な感じが全然しないのが残念。
キャストが豪華なだけあって、残念。
序盤から中盤あたりまでは結構いいノリだったんだけどな。
RPG-7で人を狙うか。
確かにRPGには対人榴弾はあるけど、あの弾頭の形は対戦車榴弾じゃないかな。
まっすぐ飛ばないRPGを小さな的に当てるのも至難の業だし、なぜその武器をチョイスしたという感じだ。
マルコヴィッチが拳銃弾で打ち抜いて、RPGを爆発させるのはいいとしても、爆炎が後方にだけいくのはおかしくないか?
RPGの対戦車榴弾は爆発したときにメタルジェットが戦車の装甲を貫通するように設計されているから、どちらかといえば前方に爆炎が行くと思うんだが。
・・・突っ込んだら負けか。
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