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あるるかんの不定期日記

since 08.5.16 近況とか読書感想とか徒然なるままに

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JIN

2011.07.17 (Sun) Category : 読書・映画感想


 
 つい先日ドラマが完結した「JIN」ですが、文庫版コミックの最終巻が15日に発売されたので感想を。

 まず原作つきで実写化された作品のなかではかなりドラマの出来が良かったです。
 大概の実写化作品って、原作以下の評価になるのが多いですけど、遜色なく楽しめました。

 しかも原作漫画を読んで初めて知ったんですが、ドラマは独自のストーリーでやってたんですね。
 ドラマ独自の演出のためにいろいろ変えちゃって変になる作品は多々ありますけど、その点「JIN」は出来がいいですよね。

 ドラマと原作漫画の大きな変更点といえば、現代の仁の婚約者(野風の子孫)の存在と、歴史改変に苦悩する様ですかね。

 ドラマの仁が竜馬の暗殺や、ペニシリン、野風の命を救って子孫である婚約者の存在を保とうとするなど未来を変えようと必死になる様が強く描かれているのに対し、原作のほうではあまり”歴史の修正力”が強く出てこない。

 歴史改変や”歴史の修正力”などのタイムスリップものというSF的要素が濃いドラマ版だが、それを一層色濃くしているのがラストだろう。

 原作とは違う独自のラストを描いたドラマ版だが、SF的観点からみればドラマ版の方が整合性が保たれており、ストーリーを通して見ても、ドラマ版独自の設定が生かされていて一貫性がある。
 
 ・・・なんだかドラマのほうの感想ばっかりだな。

 原作漫画ではドラマで描かれていないエピソードがあり、ドラマ未登場のキャラクタが数々の物語を紡ぎ、「JIN」の内容に奥行きをもたらしている。
 ラストの展開や、仁と咲の恋模様もドラマとは違う展開であるため、ドラマを見ていても原作は違った視点で楽しめると思う。
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RED

2011.06.24 (Fri) Category : 読書・映画感想


 
 のどかな隠居生活を送っていた元CIAフランクだったが、ある日突然暗殺部隊が送りこまれる。
調査した結果、襲撃者はCIAと判明。
平穏な生活を取り戻すべく、昔の仲間とともに戦闘を繰り広げる。

 
 題名の「RED」とは「RETIRED EXTREMELY DANGEROUS」=「超危険な退職者」の略で、引退した凄腕CIAだった主人公フランクを揶揄する隠語のようなものだ。

 ブルース・ウィリス、ジョン・マルコヴィッチ、モーガン・フリーマンetc・・・と、キャストはかなり豪華。
 引退(リタイア)したスパイたちが、「若いもんにはまだ負けねぇ」という感じにかつての敏腕スパイの底力を見せるというのも面白い。
 ただ、アクションがちょっと中途半端な感じなのが残念。
 新旧のスパイたちの対比をもっと明白にして、古兵の凄さを見せつけるくらいあっても良かった気がする。

 ストーリーも浅くて、黒幕が明らかになっても「へぇ」っていう感じで意外性とか予想外な感じが全然しないのが残念。

 キャストが豪華なだけあって、残念。
 序盤から中盤あたりまでは結構いいノリだったんだけどな。
 
 ただ中盤のRPGのおばさん。 
 RPG-7で人を狙うか。
 確かにRPGには対人榴弾はあるけど、あの弾頭の形は対戦車榴弾じゃないかな。
 まっすぐ飛ばないRPGを小さな的に当てるのも至難の業だし、なぜその武器をチョイスしたという感じだ。

 マルコヴィッチが拳銃弾で打ち抜いて、RPGを爆発させるのはいいとしても、爆炎が後方にだけいくのはおかしくないか?
 RPGの対戦車榴弾は爆発したときにメタルジェットが戦車の装甲を貫通するように設計されているから、どちらかといえば前方に爆炎が行くと思うんだが。

 ・・・突っ込んだら負けか。

キック・アス

2011.06.23 (Thu) Category : 読書・映画感想

 

 
 正義のヒーローに憧れるへたれな青年が、本当にコスプレをして”キックアス”としてヒーロー紛いな活動をしちゃう痛い厨二病まっしぐらな展開だが、暴漢に襲われている人を助けた(?)ところを動画投稿サイトに上げられて人気が出ちゃったことから話は変な方向へ回り出す。
 マフィアに復讐を誓う親子”ビッグダディ””ヒットガール”に偶然出くわしたことから、彼らとマフィアとの戦いに巻き込まれる”キックアス”・・・やがて彼自身もマフィアに命を狙われることになるのだが・・・。


 パッケージを見て分かる通り、この映画の真の主役は”キックアス”じゃない。”ヒットガール”だ。

 バトンで戦う”キックアス”に対し、”ヒットガール”は銃を撃ちまくるわ、ナイフは投げるわ、長物を使うわ格好よさが全然違う。
 幼さの残る小柄な体で、下品な英語を使い、激しいアクションをこなし、ガンガン人を殺していくギャップが面白い。
 子供ながらになかなかキレのあるアクションで、彼女の存在はこの映画一番のウリじゃなかろうか。
 

 ストーリーの展開上微妙なところは多々あるし、ツッコミどころもある。

 でもノリを楽しむという点では面白かったと思う。


 ちなみに

 「Kick ass」とは「最高!」とか「カッコイイ!」という英語のスラングで、それをヒーローの名前にしたところからも主人公の厨二臭さがうかがわれる。

マルドゥック・フラグメンツ

2011.05.11 (Wed) Category : 読書・映画感想


 
 マルドゥックシリーズの間を補完する短編集です。
 時系列的にはヴェロシティ>スクランブル>アノニマスで、
 ヴェロシティとスクランブルの間の事件の話「マルドゥック・スクランブル”104”」「マルドゥック・スクランブル”-200”」
 スクランブルの直前のウフコック視点の話「Preface of マルドゥック・スクランブル」
 スクランブルのラスト、バロットとボイルドの戦いの際のボイルドのモノローグ「マルドゥック・ヴェロシティPrologue & Epilogue」
 スクランブルの後、アノニマスへと続く新たな物語「マルドゥック・アノニマス”ウォーバード”」
 ガス室送りとなった一匹のネズミのモノローグ「Preface of マルドゥック・アノニマス」
 そして冲方氏の対談と、スクランブルの初期原稿「事件屋稼業」の序章部分。

 うわー、盛りだくさん。

 「マルドゥック・スクランブル」の劇場アニメ第一部が8月24日にBD,DVD化しますし、第二部が9月3日に公開されますね。「アノニマス」はいつになるか分からんけど・・・。

 何はともあれ、「アノニマス」の前章譚、「マルドゥック・アノニマス”ウォーバード”」が!
 なにこの新しい09メンバーとか、新しいイースターの助手とか!

 そして「Preface of マルドゥック・アノニマス」で明かされるスクランブルのその後。
 バロットが法の道に進むことを望んだりとか、ウフコックは単身潜入捜査をするとか、それ以上にウフコックの死を臭わせる内容とか・・・!

 短編集なのに色々おなかいっぱいですよ。

 そして「事件屋稼業」
 どことなくウフコックのしゃべり方が押さなかったり、ドクター・イースターが軽い感じだったりしますね。
 でもやっぱりスクランブル。
 断然スクランブルの方が洗練されていますけど、独特の空気がすでに顕在です。


 あー、「マルドゥック・スクランブル」の第一部、BDで買うか迷うな。
 BDのプレイヤー持ってないんですけど、BDは映倫審査基準によるリテイク(本編映像の修正)発生前の”完全版”が収録されているというし・・・。
 スクランブルも際どい描写があるから原作順守で作るとやっぱ引っかかるよね・・・。
 でもどうせなら”完全版”見たいよね。

 うーむ。

もう5月やね

2011.05.06 (Fri) Category : 読書・映画感想

 もう5月やね。
 いつのまにかGWも終わってましたね。
 まあ、大したことはしてないんですが。


 

 中古で購入。
 ”もやしもん”の作者のショートショート集。
 今の絵面も好きだけど、前の濃い絵面も好きだったなぁ。

 絵もさることながら、ネタも秀逸。
 非常に短い作品ながらも実に良いオチをつけている。

 あー、いいわぁ、これ。

 
 そして私が初回からずっと見ている毎週金曜更新「酔狂倶楽部ラジオ」
 
 今回、私が描いたイラストを取り上げてもらったので、宣伝。

 ラジオもいいが、酔狂文庫のほうもオススメ。

4月か

2011.04.06 (Wed) Category : 読書・映画感想

 あー、いつの間にやら4月ですね。

 4月入ったら、がっつり仕事減りました。毎年のことですがね。
 この暇な時期に色々とやっておきたいです。

 その前に些事がちょこちょことあるんで、それらを済まさないと。


 
 読書感想。

 「空想科学読本10」
 いつの間にか発売されてました。
 今回はDVD付です。お料理読本もだったが、柳田理科雄氏がテレビに出演するようになって、顔が売れてきたからかしら。

 DVDの内容は、以前に取り上げたやつなんで、目新しさはないんですがね。
 関根さんにはもっとツッコミとか、疑問とかあげてもらいたかったな。

 まあ、収録ではアドリブはあんまし利かんし、計算結果の確認とかもし辛いと思うんで、限度はあるかもしれんけど。

 本の内容は・・・ちょっと最近あまり突っ込んでやらないよね。
 突っ込みが浅いというか、なんというか。

 最近は読者からの質問に答えるという形式をとっているから、幅広い作品を相手にしなきゃいけないし、それらをすべて網羅するのは難しいだろうから仕方ないと思うけど。
 それに「図書館通信」をまとめて作っているみたいだから、そんなに長々と取り上げるわけにもいかんのかもしれんし。


 「ペルソナ4 4」
 りせちー編。
 あー、久しぶりにP4やりたくなった。

 
 

もやしもん10

2011.03.27 (Sun) Category : 読書・映画感想


 
 今回の限定版はただ読者サービスとして値段を抑えたバージョンなので、おまけとかはなし。
 ぶっちゃけ、紙質が違うし、表紙カバーもないからこれまでのやつと並べるとあまり見栄えは良くないかな。
 
 内容は、マリーを迎えに沢木達一向がとある国へ。(一応ネタバレなのかもしれんので、伏せてます)
 ってか、本の表紙を見れば一目瞭然なんですけどねw

 内容は盛りだくさん。

 マリーを迎えに行った沢木たち、それを追う蛍と樹。
 某国を横断する大スペクタクルになっております。

 マリーと蛍の邂逅の一騒動とか、川浜の三つ子の兄弟が合流とか、沢木の自由な兄の登場とかネタ豊富。

 今回、某国ということもあって、発酵は少なめ、菌少なめ。
 主に某国文化ネタが豊富です。
 流石取材旅行に行っただけあるね。所々の小ネタはそのまま取材時の実話なんだろうなと予想。

 そして及川、ムトー、あやさんら居残り組はマジで出番が殆どなし。
 樹の雑学とかも少なめ。
 
 今回の主役は、珍しく沢木かもしれん。(主人公なのに)

 

ダイナミック・フィギュア

2011.03.21 (Mon) Category : 読書・映画感想



太陽系外からやってきた謎の渡来体は地球軌道上にリングを建設、
それは人間に”究極的忌避感”を抱かせる作用があった。
リングの一部が四国に落下し、一帯は壊滅。
更にそこから謎の生物キッカイが発生し、人間は駆逐を進めるも、
急激に進化を遂げるキッカイに、駆逐は困難を極める。
そこで日本政府はキッカイせん滅のために、二足歩行攻撃機・ダイナミックフィギュアを開発、導入した。
 
 
 感想・・・ってもまだ上巻しか読んでないけど。
 まず、すごい情報量。
 圧倒的。ハードSFってこういうのを言うんだったと改めて実感。
 最近ラノベばっかり読んでいたので、結構読むのに時間がかかってしまったい。

 何はともあれ、設定が面白い。

 異星人の侵略に対抗するために巨大ロボ、っていうのはありがちだけど、巨大ロボを動かすためには周辺国など五カ国の承認が必要で、承認がなければ出撃できない、っていうシステム。
 
 そしてキッカイに進化させないために、空を飛ぶことを”教えない”よう、翼を持つ飛行機や滑空砲やらミサイルが使えないという”縛り”
 
 ダイナミックフィギュアが周辺国の脅威にならないように、物理的弱点を設けるためにワザと登場者を無防備なコックピットに乗せる、とか。

 いやー、重厚。
 ここまで設定を練るか。

 上巻は良いところで終わってるんで、下巻が早く読みたいっす。

漫画日和

2011.03.06 (Sun) Category : 読書・映画感想


 
 うわ、漫画ばっかり。

 ってことで読書感想。

 「名探偵コナン 71」
 コナンも71巻かぁ・・・私が小学生のころから買っていて、新一の年齢もいつの間にか越えていて・・・。
 年を感じるぜ。

 高木から始まり、白鳥へと感染したロマンスは、ついに千葉へ伝染。
 そういや千葉っていつからレギュラー化したんだ?
 刑事っていつの間にか増えてるからな。

 そして何気に高木が初登場したのは結構遅くて、実は灰原とほぼ同時期(コミック18巻)というトリビア。
 ちなみに群馬のへっぽこ刑事のほうが登場が早かったり(コミック14巻)。
 どうでもいいトリビアですね。

 「QED」「CMB」
 いつもの安定した面白さというか、なんというか。
 安心して読めるんだな。

 でもCMBのネタはいつもより浅かった気がしなくもないけど。


 「ヨルムンガンド」
 今回の表紙はワイリ。
 それにともないワイリの過去話とかも出てきてます。
 ワイリ、マジぱねえ。

 今回銃撃戦は控えめ。
 もともとは10巻で終わる予定だっただけあって、ストーリーの重要そうな展開が来てます。

 表紙飾っていないの、あとは誰だ?
 過去バナまだないのは、レームだけか?
 ってかルツの過去バナって、アレで終わり?

 そういや死んだっていうココの昔の仲間の話とかもまだだし、まだ色々と回収してない伏線はありそう。



 本屋にいって、並んでいるのを見て面白そうなんでつい買ってしまった小説が一冊。
 「ダイナミック・フィギュア」
 リアルロボットな感じのSFです。
 上下巻でノベルスサイズなんで、値段は高い。
 ・・・これでハズレだったら泣けるな。

うわ2月半ば過ぎてるし

2011.02.18 (Fri) Category : 読書・映画感想


 
 「スワロウテイル人工少女販売処」
 
 「種のアポトーシス」という病の蔓延により、男女別に隔離された自治区に住まう感染者たち。
 そこでは異性の代理として人工妖精(フィギュア)と呼ばれる人口生命体と共に生活していた。

 自治区内で起こった連続殺人犯”傘持ち”を追う自警団の曽田陽平と、人工妖精の揚羽だったが、事件の核心はやがて自治区全体を巻き込む謀略へと発展していく・・・。


 えっと、感想。
 かなりのハードSFです。
 1から10まで独自設定なんで、この世界観に入り込めなければちょっとキツいかもしれません。
 そして、設定が頭に入らないと、ストーリーも理解できないと思います。

 ぶっちゃけ、ライトなノリのあらすじを見て読もうと思ったら、ハードルが高いと思う。
 
 正直言うと、かなり重厚。読み飛ばした部分もあります。
 でもそれだけ練られた設定、ストーリーで面白いです。
 
 うん、面白いっていうか、世界観に飲まれるっていうか、作品に圧倒されるというか。
 なんだろう、ただ単純に面白いっていうんじゃないんだよね。

 印象では、人工妖精は”FSS”のファティマみたい。
 人間に対する立ち位置とか、人工的な生命体という点とか。
 
 「黄昏乙女×アネムジア」
 3,4巻です。
 影夕子とかいろいろ進展がありました。
 この作者の絵、好きだなぁ。

 やっぱ漫画って作品性だけじゃなく、絵が好きって言うのもあるよね。
 他に絵が好きな人は…コザキユースケとか曽我部修二とか大岩ケンジとか好きかなぁ。

 個人的に萌え萌えって感じの絵はあまり好きじゃなかったり。



 ああ、そういや今日ってコナンの発売日だったか。
 明日にでも買ってくるか・・・。

 正直この年になると買うのがね・・・ちょっとアレだよね。
 でも小学生のころからずっと買ってるんだからしゃーない。

40分

2011.02.08 (Tue) Category : 読書・映画感想



全国一位の成績を収める優等生ジョンウンだったが、
クラスの不良テギュとケンカをして四時間目の体育の授業中、留守番で教室に残ることに。
トイレに席を立って教室に戻るとテギュが惨殺されていた。
 唖然とジョンウンはその場に立ち尽くしていると、
陰気なクラスメイト、ダジョンが授業をさぼって教室に戻ってくる。
推理小説オタクである彼女はジョンウンが犯人ではないと信じ、
汚名をそそぐために授業が終わる40分の間に真犯人を探そうと提案するのであった。

 
 あらすじだけでもすっごくラノベですw
 
 陰気で前髪で顔を隠すダジョンが、前髪をあげると美少女っていうのはお約束。
 無意味に彼女が競泳水着になったり、体操着姿で学内を走り回るっていうのは・・・視聴者サービスか?

 っていうか、走る走る。
 若いっていいね。って感じのジュブナイル映画です。
 
 ミステリの要素としては浅いけど、それでも最期にどんでん返しがあったりする。(まあ想像はつくけど)

 推理小説オタクとして出してるんだったら、そのキャラをもっとうまく使った方が良かった気が。
 
 あと全国一位の成績をもつ主人公が、微妙過ぎる頭の回転。

 全体的に見て、アイドルを売るために作った映画って感じだな。
 まあ、いろいろツッコミどころ満載って感じだけど、テンポ良くストーリーが進んで良かった。
 ・・・走ってるところが多いけどな。

月光

2011.02.06 (Sun) Category : 読書・映画感想

 

 
クラスのアイドル、月森が落とした”殺しのレシピ”を偶然手にしたシニカル男子野々宮。
そして彼女の父親がその”殺しのレシピ”どおりの死を遂げたことから物語は展開する。

 
 感想はと言うと、よくできたサスペンス。
 これはミステリではない。サスペンスだ。
 どこが違うねん、と言われそうだが、本格ミステリ読みとしては大違いなので主張しておく。

 この作品に謎解き要素はほとんどない。だから推理劇を期待しないほうがいい。
 伏線も大して張られていないし、叙述トリックもない。
 
 この小説の秀逸な点、それは月森と野々宮、二人の駆け引き。
 それぞれの思惑を秘めたまま接し合う二人の駆け引きは、恋の駆け引きとはほど遠いスリリングなもの。
 

 正直言って、着陸地点が読めなかった。
 ミステリらしくどんでん返しがあるのか、それともこのまま軟着陸するのか、終盤まで判断し辛かった。

 事の真相=月森が悪女なのか、デレのないクーデレなのか、という分岐なので、結構好みが分かれるところではあるかもしれない。

 この小説、主要な登場人物が5人しかいない。
 徹底的なまでに合理的なキャラ回しだが、その5人に絞ったことでキャラをより濃く描けている面もあるかな。

 そして報われない宇佐美が良い味だしてる。
 月森と野々宮の駆け引きの合間の宇佐美は心のオアシスじゃなかろうか。

 うん、この登場人物の続編も読んでみたい気もする。

ルー=ガルー

2011.01.24 (Mon) Category : 読書・映画感想


 
 アニメ版「ルー=ガルー」感想。

 ・・・正直、微妙。
 作りも内容も中途半端な感じ。
 原作に忠実なんかと思いきや、「あれー、そこ変えちゃう?」みたいな意外なところで変えてるし。


 以下、ネタバレ注意。


 なんつーか、キャストの節約?みたいな登場人物の少なさを感じた。
 だからか、全体的にうすっぺらい感じ。

  原作は個々の人間が面と向かって接することの少ない世界において、少女たちが危うくて儚いリアルなコミニティを構築していき、それを「大人」がぶち壊そうとするのに抵抗する・・・みたいな感じだから、登場人物が減らされていると、そのコミニティそのものも希薄になってしまって、この作品の趣旨そのものも希薄になっている。

 佐倉もチョイ役になり下がってるし。

 しかし橡と高杉を一緒にしちゃうとは・・・。ってか橡をなくしちゃいかんだろ。
 「いい大人」が不破だけになっちまう。
 
 それにガメラ砲もないし。

 ってか、人を殺すのが歩未だけになってる。
 原作では、罪悪感を共有するように、猫、美緒、歩未がそれぞれ人を殺していたんだが。
 ここは変えるべきじゃ無いと思うんだがね。
 
 SCANDALのコラボもなんか無理やりな感じもしたし。
 ここも中途半端。


 漫画版は原作に忠実とは言えないにしても、独自な展開とかで面白かったんだがね。

1月の読書

2011.01.23 (Sun) Category : 読書・映画感想




 今月はいっぱい本を買いました。
 講談社ノベルスの新刊も買ったけど、まだ読んでないので後でといことで。

 「黄昏乙女×アネムジア」
 いやー、この作者の絵好きだなぁ。
 ってか、エロ漫画家、なのかな?この作品にもそこそこ際どい描写もあるえけど・・・?
 
 原作者が他にいるわけでもなさそうだけど、なかなか内容も凝っていて、どこかミステリタッチ。

 1、2巻を買ったけど、3,4巻も出てるみたいなので近いうちに購入したい。

 「コップクラフト2、3」
 他のレーベルで出していた「ドラグネット・ミラージュ」の再版シリーズ。
 3巻は完全新作で、前2作に比べ、ラノベらしい作品。
 まあ、1,2巻の登場人物のほとんどがオヤジだからな。

 海外のB級刑事ドラマテイストを謳っている作品で、その内容もラノベ向きとは言えない部分もあり、あんまりラノベらしくはない作品ではある。
 まあ、ノリはラノベだけどね。

 「空想お料理読本2」
 料理家ケンタロウ氏と空想科学読本の著者柳田理科雄氏の対談形式の著作。
 前作に引き続き、実際に作ってみるっていうんだから面白い。
 しかも今回はDVD付き!
 やっぱ料理を作っているんところは動画で見たいよね。
 ってかこういう内容はDVDだけでも売れんじゃね?

 しかしこの二人、よく食うな。

バイオハザードⅣ アフターライフ

2010.12.23 (Thu) Category : 読書・映画感想


 
 「バイオハザード4 アフターライフ」感想 
 
 ネタバレ多数アリ注意
 
 新たな物語は「東京」から始まった―――。
 ・・・のキャッチ通り、オープニングは東京のスクランブル交差点から始まります。
 んで、公開前から話題になっていた中島美嘉がアンデッド化して・・・という感じ。

 まるで東京から感染が拡大したかのような表現で、あれー?アリスのいた施設からTウイルスが漏れたんじゃねーの?と思ったんですが、物語中に説明は全くなし。
 特に意味はない表現のようです。

 序盤はアリス軍団によるアンブレラ東京本部襲撃。
 東京本部だけあって、日本語ちらほら。
 しかし特殊部隊の背中に丸ゴシックの日本語で「アンブレラ社」は間抜けすぎる。

 字幕で見ているとアンブレラの人間が時折日本語で会話するので、吹き替えよっか字幕で見た方がいいかも。

 そして序盤での急展開。
 アリスのチート能力が無くなっちゃうとは。それにアリス軍団全滅しちゃうし。もったいない。
 たしかに[アリスTHUEEEE」じゃあ映画が破たんしちまうか。
 真人間でも十分強いし。

 全編通してゲームの「バイハ5」を意識してますね。
 ウェスカーとか、胸に付ける洗脳装置とか、処刑マジニとか、アンデッドも5のマジニみたいにミッフィー開きだし。

 なにはともあれやっぱクリスでしょ。
 どうしても「プリスンブレイク」の印象が強いから、お兄ちゃんと言うより弟というイメージだけど。

 ってか刑務所にいた”エンジェル”って、ゲームの「バイハ1」のクリスに似てない?
 そういや映画「バイハ3」に出てた”ベティ”がゲーム「バイハ5」のシェバに似てるってあったけど、節々でゲームへのオマージュを意識してるんですかね?
 
 クレアの衣装も何気にゲームの衣装に合わせてくるし。心憎い演出w
 
 ストーリー面はあっさりと言えばあっさり。
 特に”アルカディア”に行ってからの終盤が物足りなくも思う。
 ゲームを意識しすぎたんじゃなかろうか。良い面でも悪い面でも。

 そして脇役の中で異彩を放つイケメン”ルーサー”
 いや、イケメンすぎるでしょ。
 紳士だし、リーダシップあるし、何気に強いし。
 

 しかしミラもおばさん臭くなったなぁ。
 髪型のせいかも知れないけど・・・35かぁ・・・「バイハ」の次は無いかな?
 ってかミラ、監督のポール・アンダーソンと結婚してたんだ。
 確か「フィフス・エレメント」のときに、その監督のリック・ベッソンと結婚して離婚して、また結婚したのは知っていたんだが・・・離婚してたんか。
 子供生んだのは知ってたんだがね・・・。

 ラストが次があるような描き方してるけど・・・続きあるんかねぇ。
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