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あるるかんの不定期日記

since 08.5.16 近況とか読書感想とか徒然なるままに

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2025.04.03 (Thu) Category : 

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ラン・ローラ・ラン

2010.05.19 (Wed) Category : 読書・映画感想


 
 一昨日から引き続き映画鑑賞

 「ラン・ローラ・ラン」
 
 10万マルクの大金を運んでいたマニが、その金を無くしてしまうことが事の発端。
 その金を渡さないと殺されると泣きつかれた恋人ローラは金を工面するために家を飛び出す。

 劇中に描かれるのは11時40分ごろから12時までのわずか20分間。
 とにかく題名の通り、ローラが走る。

 そしてローラとすれ違う人たちのちょっとした顛末やらなにやらが描かれる。

 またタイムループも駆使し、バッドエンドに至るとローラが家を飛び出すところから再び始まる。
 そしてちょっとずつ分岐が変わり、ストーリーも変化をきたす。

 そして最後の予想外なオチ。

 これは細かいところを気にしてはいけない、その空気を楽しむ娯楽作品。
 けっこう楽しめた。
 

 ・・・ただひとつ言うならば、お父さんの愛人が男に見えてしょうがない。
 
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12 ラウンド

2010.05.18 (Tue) Category : 読書・映画感想

 
 昨日に引き続き映画鑑賞


 「12ラウンド」

 制服警官ダニーは逃走中の武器商人を逮捕するが、その顛末の末に逃亡を手助けしていた武器商人の恋人が事故死してしまう。
 1年後、刑事に昇級したダニーのもとに刑務所にいるはずの武器商人から電話がかかってくる。
 そして恋人の敵討ちと称し、ダニーの恋人の命を書けた賭けた12ラウンドのゲームを挑んでくるのであった。


 ストーリーの構成はどこかで見たような感じ。
 ・・・あ、「ダイハード3」に似てるんだ。
 路面電車のあの部分は「ネゴシエーター」だし、相棒の死亡フラグっぷりは「スピード」だな。

 主演の俳優は元プロレスラーらしく無駄にゴツイ。
 だけど格闘らしい格闘はしないから、本当に無駄にゴツイ気がする。
 
 ザ・ロックみたいにプロレスラー出の俳優もいなくもないけど、その持ち味を生かすような作品に出すべきでは?

 ストーリーとかは結構凝っていて、犯人の真の目的とかはよく考えてある。
 ぶっちゃけこの映画にそんな展開は期待していなかったから、予想外で面白かった。

 ただ俳優たちの演技とかが謎な部分も。
 特にFBIのお二方が謎。 
 黒人のほうが嫌な奴、白人のほうが良い奴と区別するのはいいんだが、終盤で黒人をころっと変えるというのがいただけない。どうせなら最期まで白人のほう一本で絞っても良かったのではないか?

 ああ、そうかストーリー展開のうえで無駄なキャラがいるんだ。
 一人にまとめれるところをまとめていないから、無駄にキャストが多くなってる。
 ふむ、なるほど、今後の参考にしよう。


 映画としては十分面白かったですよ。
 B級と思っていたから、良い意味で予想外でした。


 送電を止めたら路面電車が止まるかどうかは疑問ですけど。

無題

2010.05.17 (Mon) Category : 読書・映画感想

 
 映画鑑賞

 「カムイ外伝」

 私が小学生のころ、なぜか学校の教室にこれの原作漫画があって休み時間とかによく読んでました。
 他のクラスメイトが読んでいた雰囲気はなかったんですが、私はそこにあったのは全部読みましたね。
 だからカムイの青年期ぐらいまでは読み終えてます。

 んで、映画の感想ですが、うん、ぼちぼち。
 ストーリーに一貫性はあるのだけど、どうも途中でテンションが下がっているというか、話の流れが一度分断されているというか。
 
 アクションも、どうも序盤のワイヤーを使ったやつはちょっといまいち。
 CGもアバター見た後だとどうしても粗く見える。

 うん、ちょっと微妙でした。

 「K-20」
 怪人二十面相にはめられた軽業師のおはなし。
 CG,アクションなどは「カムイ外伝」よりも上ですね。
 無理やりなワイヤーアクションは使ってないし、町を駆け抜ける修行をするときのやつもフリーランニングっぽいですし。

 世界観が第二次世界大戦が起きなかった日本。
 華族を中心とした格差社会を背景として怪人二十面相を中心に話が進む。

 ストーリーも最期にどんでん返しを残しておいていて、起承転結をきっちりもっていってます。
 まあ、結構予想がつきますが。

 エンターテイメント作品として良作です。

無人島=クローズドサークル

2010.05.09 (Sun) Category : 読書・映画感想


 
 読書感想

 ミス研のミリアとユリ、そして顧問であるただのサラリーマン石崎のもとに届いた一通の招待状。
 それは無人島へ招待だった。
 そしてその島に持ち込めるものは着替えを除いてひとつだけ。
 さて、あなたは何を持っていく?

 
 ミス研3人のアホな掛け合いを中心に半分は過ぎる。
 目次には”第○の殺人?”などと書かれているが、中盤まで事件らしい事件は起きない。

 謎の多い招待。謎の多い制限。謎の多い無人島。

 ミステリーオタクな石崎は何を起こると勘ぐって仕方ないが、何も起きずに1日がすぎる・・・が、
 懸念は杞憂に終わらず、事件が起きてしまう。

 無駄にミステリを意識する石崎に対し、ミステリを無視するミリアとユリが突っ込みを入れる。
 微妙にかみ合っていないボケとツッコミが空転している気もするが、事件が起きると3人は自然と結束し、推理を開始する。

 ちりばめられた推理の手がかり、杞憂と思えた石崎の疑念、些細なことと思えた3人の掛け合いが最後には意味をなし、事件の結末を明らかにしていくのは実に本格らしい。

 3人のボケとツッコミがダメな人は事件が起きるまでは退屈かもしれないが、ミステリとしてよくできている作品だと思う。

映画鑑賞

2010.05.01 (Sat) Category : 読書・映画感想

 

 
 映画感想

 「アバター」
 前評判通りのすごいCG。
 ぶっちゃけ映画のほとんどの部分がCGなんで、実写との区別が全然わからない。
 そりゃCGだっていうのはわかるんだけど・・・技術は進歩したんですねぇ。

 舞台は地球から遠く離れた惑星”パンドラ”
 地球人はその惑星に存在するレアメタルを発掘するために原住民”ナヴィ”と外交をしようとするも、地球人のやり方に対する反発から深い確執を生んでいた。
 主人公ジェイクは死んだ双子の兄の代わりとしてパンドラに降り立つ。
 双子の兄の仕事とは、ナヴィの姿に似せた”アバター”に意識を移し、パンドラの調査やナヴィとの交流をすることだった。
 ジェイクはナヴィの姿となってナヴィたちと交流し、次第に彼らの生き方に共感していくのだが、その裏では企業による大規模な採掘計画が進んでいて・・・。
 
 
 この映画の面白いのは、見る角度を変えればナヴィとしての生活に入り込んでいく様が、”ネトゲ厨”としても見てとれることだ。
 次第にナヴィと地球人としての生活が逆転し、地球人としての自分が夢の中であるかのように感じ始める。
 まるで”胡蝶の夢”とでもいったところか。
 
 自分を宿した”アバター”、ジェイクは海兵隊に所属していたときに足を負傷し車いすに頼る生活だったため、尚更体の自由が利くアバターでの生活にのめりこむ。
 そこには本来の自分にはない”もの”が備わっており、実生活では味わえない充実感を味わえる。

 この映画ではそれが美化されているのだが、”ネトゲ厨”として見るならば必ずしも美しい話じゃない。
 
 ・・・まあ、かなり斜めに見た話だけどね。


 本来のこの映画の趣旨は、資本主義か自然主義かってことかな。
 金のために自然を壊す地球人と、決して豊かとは言えないけれど自然と調和して生きるナヴィの対比。
 俗に言うエコロジーって話ですね。

 ストーリーはかなり王道。
 オチも予想できる。
 でも変に奇をてらうよりは好感がもてる。

 ってかミシェル・ロドリゲスが出てたんだ。


 「フォースカインド」

 見る前まではただのオカルトかと思ってました。
 でも中盤から「そっち系か」という感じ。

 映画としての完成度は悪くない。
 でも好き嫌いが分かれるよね、こういうのって。

 以下、ネタばれ注意。





 宇宙人との接触は4つにカテゴリされる。

 第1種 UFOの目撃
 第2種 宇宙人の痕跡
 第3種 宇宙人との接触
 第4種 宇宙人による拉致
 
 この第4種(フォースカインド)がこの映画のテーマ。

 この映画はドキュメンタリー風の構成になっている。
 ミラ・ジョボヴィッチがナヴィゲーターと再現映像の主演を務める。
 この言ったやり口の映画として、「ブレアウィッチ・プロジェクト」なんかもあるかな。見たことないけど。

 あたかも実際に起きた事件をドキュメンタリーとして撮っているけど、これは全部作りもの。
 結構鵜呑みにする人もいそうだけど、制作会社も全部架空の話ってしてるみたい。

 要するにリアリズムってことだよね。
 こういうドキュメンタリー風の演出ならば、これが全部作りものってことを大っぴらにバラしちゃうと、どうしても面白みに欠ける。
 でももしかしたら・・・と思わせれればしめたもの。
 どうしても内容が内容だけにリアリティは薄れるからね。

久々に漫画

2010.04.25 (Sun) Category : 読書・映画感想


 
 漫画新刊2冊。

 「スプライトシュピーゲル」
 曽我部氏の「オイレンシュピーゲル」と同じく単発ものみたい。
 絵面も私好みですが、調べてみたらこの作者、エロ漫画家なんですね。
 でも見たころのある絵だなと思ったら、ラノベのイラストもやってたんですね。
 作品の空気を良く出していていい感じ。
 単発なのが惜しいです。

 原作者である冲方丁氏が「天地明察」で本屋大賞を受賞されましたね。
 案外、「天地明察」の映像化も遠くないかもです。

 冲方氏の「天地明察」がこれまでの作品と違うのは、”一般受け”するということ。
 「マルドゥック~」も「ばいばい、アース」も作品としてすごいけど、ちょっとアクが強すぎる面もあって、万人受けするとはいえなかった。
 でも「天地明察」は、その売れ行きや、TVなどでの露出、本屋での扱いを鑑みても、充分一般市場で売れるものであったわけだ。
 これまでの冲方ファンとしては物足りなく感じるとしても、一般に冲方氏の名を知らしめるには十分だったわけで。
 「マルドゥックスクランブル」も劇場映像化されますし、まさに順風満帆といったところですか。


 「夜桜四重奏」8巻
 今回もほぼ日常編、それとじゅりの回想編ってところ。
 次の巻からストーリーが展開していきそうです。

 さて、夜桜四重奏のアニメ化第二段が始まるらしいですが、どうやらTVではなく、OADらしい。
 TVもこっちでは放送されてなかったからゆうつべで見る他なくてろくに見てないけど、OADもきついなぁと。
 でも宣伝見てみたら単行本と抱き合わせで3巻だけらしい。
 ・・・それなら購入も可能か? 
 

映画いろいろ

2010.04.16 (Fri) Category : 読書・映画感想


 
  映画鑑賞~

 「knowing」
 knowing・・・英語の通例使用では「知ったかぶり」、いえ、この映画とは全く関係ないです。
 
 1956年、開校を記念した行事でタイムカプセルが埋められた。
 その50年後、タイムカプセルが開かれ、その中に入っていた数字の羅列が書かれた手紙をMITの宇宙物理学者が偶然手にする。
 そして学者はその数字の羅列に意味を見出し、それが大惨事が起きた日付と死者の数であることを突き止めた。
 そして折しも、彼の息子に謎の男が接触を始め・・・。

 以下、ネタばれ注意。

 最近、救いのないパニックものが多いな。
 以前は「未知のものへの恐怖」のテーマが多かったけど、今は「不可避の滅び」が多い気がする。

 数字から意味を見出していく過程はそれなりに面白いんだけど、謎の男らへんは「へぇ」的な感じで・・・。
 
 基本的に家族の絆が大事なところだとは思うんだけど、いまいちキャラが掘り下げられてないから微妙なところ。
 妹にしたっていきなり出てくるし、お父さんとの確執だって唐突。
 中盤から出てくるダイアナとアビー親子も、ラストのシーンで母親がいないのにアビーが淡々とし過ぎ。

 なによりもダイアナが浮かばれない。っていうか、自滅だけどね。

 それにしてもこの映画、主要キャストが少ねぇな。


 「天使と悪魔」
 「ダ・ヴィンチ・コード」の第2作、ラングドン教授がまたも走ります。
 
 教皇の死去し、新しい教皇の選出を行うコンクラーベが執り行われる最中、有力候補4人が誘拐される。
 一方そのころ、粒子加速実験施設から反物質が盗まれ、それがヴァチカンのどこかに仕掛けられた。
 ヴァチカン警察はイルミナティの犯行と考え、象徴学の権威、ラングドン教授を呼び寄せる。
 反物質爆発のタイムリミットが近づく中、4つの元素に見立てて殺されていく枢機卿たち。
 ラングドンはヴァチカンを守るために奔走する。

 テーマが重いし、演出や内容も堅実。
 はっきり言って、ある程度の宗教学を持ち合わせてないと細かい内容なんて一回見ただけで理解できないと思われ。
 この映画の構図は「ヴァチカンVSイルミナティ」=「宗教VS科学」というのが真犯人の動機にもつながる大事なところ。
 なかなか演出が巧妙で、最後の最後まで真犯人が誰かはわかりにくくなっている。
 それでもやっぱり、「あれ?」と思って「やっぱこいつか」となるんだけどね。




 話は変わるが、「第9地区」がみたいです。

saw

2010.04.01 (Thu) Category : 読書・映画感想

 
 真に”ジグソウ”の遺志を継ぐ者は誰か?
 

 
 ソウ6です。
 しょっぱなから痛いです。
 過去最高の痛さではなかろうか。

 ソウの残酷なグロ描写もさることながら、緻密に組まれた叙述トリック、伏線などミステリ面においても他作品と傑出している。
 ただのグロ映画なら私は見ませんよ。

 続くたびに幾重にも重ねられてきた伏線を回収してきたソウシリーズであるが、今回でほぼ全部回収し終えたといってもいいんじゃないだろうか。
 しかし、ジグソウが死んでもなお続くこのシリーズ、果たして今回で完結なのだろうか?

 以下ネタばれ注意。




 ソウ4でジグソウの罠にはまって死んだと思われていたFBI捜査官のまさかの復活。
 そして第3のジグソウを見事に追い込むが・・・あっさりやられてんじゃねぇ。
 何だお前は、かませか。

 全体の展開はほぼ予想の範囲内。
 あの刑事は調子こいてたし、なんかジョンの奥さんは前作から意味深な感じだったし。

 ただ今回の”ゲーム”は以前の”ゲーム”に比べて、プレイヤーの”生”への選択というよりも不可避な死という要素が強かった気がする。
 まあ今回の”ゲーム”はそもそも他の”ゲーム”と違うポイントがあったから、それのせいかもしれないが。

 さて、次はあるのかな?
 

2012

2010.03.30 (Tue) Category : 読書・映画感想


 
  2012 ・・・マヤ文明にしるされた世界終末の年
 
 いうなれば世界終末もののパニック映画。
 1999年を前に隕石衝突ものが流行ったように、懲りもせずに終末ものですよ。
 変わり種としては「ザ・コア」みたいなものとかありましたけど、最近の風潮としては人間に成す術無しっていうのが多いよね。
 「アルマゲドン」とかは人間が頑張って終末回避をするけど。

 2012の終末ネタは太陽活動の活発化によるニュートリノの大量放出によって、地球の核活動が活発化し、大規模なプレートの移動などが起こり、地割れ、地震、津波が引き起こされるってわけ。

 この映画で面白いのは、現実世界と微妙にリンクしているところ。
 カリフォルニア知事が”元俳優”だったり、ダイアナが事故死したトンネルとか、気づけば面白いネタがちらほら。

 この映画のメインの主人公はジョン・キューザック演じる売れない小説家。
 彼が家族を連れて逃げるところはありえないほど主人公補正がかかっている。

 まずパニック映画にしては珍しく、脇役以下の有象無象の人がありえないくらい死ぬ。
 はっきりいって世界の99%は死んだだろっていうくらいみんな死ぬ。

 これは人類を救う映画じゃない、滅びの映画であることが如実に表れている。

 それでも確実な滅びに抗うかのように人類は生き残りをかけて”箱舟”を建造するが、それは選ばれた人間のみが生き残るためのもので・・・。

 全人類を救えるわけではない。
 誰でもわが身が可愛いもの。
 それでも他者のために手を差し伸べることを厭うようになってしまったら、もはや人としての理性はなくなってしまう。

 そしてたとえ滅びを免れたとしても、彼らを待っているのは安寧の地ではない。
 もはや文明は衰退し、石器時代まで文明は後退している。
 その過酷な環境でも生きていかなければならない。
 ”生”を選択したのだから。

SW

2010.03.28 (Sun) Category : 読書・映画感想

 

 
 SW、見ました。
 
 うわさ通り、良かったです。

 脆弱だけれども広大なデジタルな繋がりと、ローカルでアナログだけども確かなコミュニティ
 そう簡単には切れない血という絆、家族という単位と世界の対比
 個々の人間では足りないものを、結束することで補うものこそ”コミュニティ”の役割
 そしてそのコミュニティの最小単位であり、誰にでも備わっているものこそ”家族”であったり。

 ある種のセカイ系だけれども、映し出すのは”君と僕”ではなく、”家族”というのがエヴァ系と違うところ。
 

 話の肝となるのが、OZを混乱に貶めたAI”ラヴマシーン”と陣内家との勝負。
 ・キングカズマとの格闘戦
 ・陣内家男衆による封じ込め作戦
 ・夏希との花札勝負
 ・健二のパスキー解読


 ラヴマシーンとの戦闘を軸にストーリーはテンポ良く進んでいく。

 声優に俳優を迎えているのがちょっと心配だったのだが、まあさほど気にはならなかった。
 やはり声に力が足りない気もするけど、他の吹き替えをやってるタレント声優よりかはマシ。

 作画はキャラの主線がやや太く、最初は気になったが、見ていくうちに気にならなくなった。

 ようするに作品性を見るうえで上記の点なんて些細なこと。
 作品に引き込まれればそんなもん気にならなくなる、ってことか。


 「マルドゥック・スクランブル」のトレイラームービーが、公式サイトで出てました。
 見たところかなり原作に忠実な模様。かなりきわどいところもね。
 マンガ版の独自の展開も悪くないけど、やっぱアニメーションは原作通りのが見たい。

キョウカンカク

2010.03.15 (Mon) Category : 読書・映画感想

 

 
 ”共感覚”・・・五感のひとつが他の感覚と連動して働いてしまう特殊な知覚能力。

 音を色として”見る”ことができたり、文字に色を感じたり、形を”味わう”ことができる人がいるらしい。

 私も数字を形にイメージして暗算することがあるが、それのすごいのを生まれながらにしてやってしまうわけだ。
 
 邦画”ギミー・ヘヴン”を見てそういう人がいることは知っていたが、今回の小説もその”共感覚”がテーマ。

 幼馴染を殺された山紫郎は自殺しようとしたところを銀髪の少女に出会う。
 銀髪の少女ー美夜は音に色を感じることができる共感覚を用いて犯罪を操作する探偵だった。
 山紫郎は美夜と協力し、幼馴染を殺した犯人を探すことになるのだが・・・。

 まず、共感覚があるおかげで犯人はすぐにわかる。
 けど一筋縄にはいかせない。

 この小説はどちらかというとホワイダニット型のミステリで、”なぜ”という動機が一番の重要な意味を持つ。
 
 犯人に当たりがついても主人公は”動機”に納得ができなくて、犯人ではないと考えて美夜と対立する。
 なんとも見事にヘイスティングス。

 助手が探偵の引き立て役だから仕方ないが、主人公が阿呆すぎな気もする。
 そして主人公が幼馴染萌えすぎで、他の被害者が可哀想すぎ。

 個人的にホワイダニっト型がそんなに好きではないという理由もあるかもしれないが、どうも盛り上がりに欠ける気も。
 そしてラストの美夜の能力も、なんつーか一気にファンタジーになっちゃった気がしなくもない。

 でもあちこちに撒いていた伏線を回収をきっちりしているところには好感が持てるし、文章も読みやすくて悪くない。きちんとテーマにそって全体に一貫性があるし、作家としての技量はあると思う。

 ま、後は好みの問題かな。

完全犯罪研究部

2010.03.09 (Tue) Category : 読書・映画感想


 

 読書感想。

  ぶっちゃけ表紙のイラストはいらないと思う。
 ってか、買いづらい。

 汀こるものの最新作と聞いて、本屋に行ったらこのイラストですよ。
 私はチキンですからね、買いづらいですよ。
 ぶっちゃけコナンもそろそろ買いづらくなってきましたよ。

 内容は、ミス研の5人と顧問のゆりっちの珍道中。
 ってか、中途半端な犯罪者よりもやばい5人。

 読み始めは5人というキャラが多過ぎな気がしたが、読み進めるとそれぞれの役割が分担されていて、意外とそうでもなかった。
 
 話の肝となるのが、杉野1号の殺人事件、そして学校で次々に起こる事件の数々。
 ミス研、否、”完全犯罪研究部”の活躍により解決するとともに、伏線が回収されていく。 

 ミステリとして微妙な部分もあるけれど、最後の伏線回収をし、話を締める部分は秀逸。
 
 そしてタナトスシリーズと繋がる部分もでてきて、ところどころニヤリとすることろもある。

 なにはともあれ、杉野2号が最狂。

車と地下鉄

2010.03.01 (Mon) Category : 読書・映画感想


 
 映画感想

 「ワイルドスピードMAX」
 ワイルドスピード3で日本を舞台にしてB級になったかと思いきや、1作目のキャストを再び集めて挽回しましたね。
 しかも話としての繋がりを3作目も含めてきっちりつなげていていい感じ。

 ただミシェル・ロドリゲスがすぐに死んじゃうのは残念。
 久しぶりに彼女が出てくると楽しみだったのだが。
 でも話を広げるための死なので無駄ではないです。

 ストーリー性もあまし悪くないのだが、カーアクションは冒頭のが一番いい気がする。
 
 ただ車をばんばんぶっ壊しすぎ。
 お前ら車に愛着はないのか、と。
 まあ、次々違う車を出したいからってこともあるかもしんないですが。

 「サブウェイ123」
 無線を通してのジャック犯と監視員の頭脳戦・・・のようなものかといえば、そうでもなし。
 ジャック犯の目的も案外すぐに想像つくし。
 どんでん返しのような要素もないし。
 思っていたほど盛り上がりどころはなかったけど、全体的なテンポが良かったです。
 そして意外にも市長が抜けているように見えて切れ者。
 ・・・余談だが、1ガロンの牛乳は面白かった。

プールの底に眠る

2010.02.14 (Sun) Category : 読書・映画感想


 
夏の終わり、僕は裏山で「セミ」に出会った。
木の上で首にロープを巻き、自殺しようとしていた少女。
彼女は、それでもとても美しかった。
陽炎のように儚い一週間の中で、僕は彼女に恋をする。
あれから一三年……。
僕は彼女の思い出をたどっている。
「殺人」の罪を背負い、留置所の中で……。

 読書感想

 はっきり言って、この作品の展開が全然よめなかった。
 あらすじを簡単にいえば、セミとイルカの7日間とそれを回想する13年後の主人公という視点で成り立っている。
 ミステリではないが、よくできた伏線が張られ、叙述トリックも利いている。
 最初から最後までよくできている。

 留置所の中の主人公、そして13年前の回想。
 なぜ主人公は「殺人」を犯し、留置所にいるのか。
 13年後にはいなくなる「セミ」との交流。
 そして幼馴染との関係。
 気になるキーワードが幾つもチラついて、そして最後でひとつに組み合わさる。

 この作者、とても言葉選びがうまい。
 展開も、結末も予測できないのは作品に対する予備知識がないだけでなく、展開をいろいろ想像させる含みのある文章のせいもあるかもしれない。

久しぶりに読書

2010.02.13 (Sat) Category : 読書・映画感想


 
 読書感想>>

 蒼空時雨
 伏線がよく利いた群像恋愛小説、かな。
 はっきり言って、よくできてる。
 世界が狭すぎな気もするけど、登場人物の絡み合い、そして繋がっていくその様はよく考えられている。
 強いて言うならば、本格ミステリとしてはやっちゃいけないミスリードがあるけど、まあ、これはミステリじゃないから気にしない方向で。
 いい作品ですね。

 ≠の殺人
 メフィスト賞受賞作家の孤島ものミステリ。
 著者と同名の登場人物が出てくる、いわばエラリィ・クイーン風の作風。
 国内では有栖川有栖や、法月倫太郎とかいますね。
 ミス研の3人の女子高生と、3人におちょくられている顧問のサラリーマン石崎のコントがこの作品の肝か。
 正直、ミステリとしてはそこそこの内容。
 孤島ものといえども半ばネタ的な扱いに過ぎず、死者は3人しか(?)でない。
 奇抜なトリックとか、叙述トリックもないし、ほとんどホワイダニット形式の内容になっている。
 それでもなぜか面白いと感じてしまうのは、主要登場人物のコントのせいか。
 
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